資産運用

長期投資は7:3で上昇・下落の繰り返し。これが嫌なら投資やめるしかない。

投稿日:2022年6月18日 更新日:




 

インデックス投資アドバイザーのカン・チュンドさんのブログにこんなことが書いていました。

「長期投資は7:3の世界」

長期投資は7:3の世界だと思います。7割の良い年と、3割の悪い年です。これらが不規則に訪れます。

もしもあなたの人生で、7割「喜び・楽しい」3割「悲しみ・つらい」だったら、ちょっと微妙かもしれませんが、投資の世界は所詮「お金の世界」です。

「7割ぐらいは「よい年」なのだ!」というのは、投資家が自身に言い聞かせてよい慣用句といえます。

カンさんの語り口は優しくて結構好きなのですが、ここで私が面白いなと思ったのが「7割の良い年と、3割の悪い年」と表現しているところ。

この7:3の割合は何に投資するかによると思いますが、米国S&P500なら感覚的に正しいような気もします。

7:3の法則が当てはまるかは観点に検証できます。S&P500の価格が幾何ブラウン運動 (リスク20%・リターン7%)に従うと仮定して1年後のリターンを計算してみると、

得する確率 (=リターン1倍超え):65%

損する確率(=リターン1倍未満):35%

7:3とは少しズレますが、ほぼ近い結果となりました。

7:3はとても分かりやすいです。この数字で重要なのは、損する年が「3割」もあるのをハッキリと自覚させてくれる、ということ。

株価うなぎ上りの年を経験すると、3割損するなんてギャグだと感じるかもしれませんが、いざ株価がガタ下がりすると、3割もあったのかって感じるかもしれませんね。

便利な数字だから覚えておきます。

 

関連記事:

S&P500に6000万円投資してFIREしたときの破産確率をシミュレーションした。驚きの結果とは?

米国S&P500を平均リターン7%・リスク20%の幾何ブラウン運動でモデル化する理由

役に立たない流行の投資本買うより「ファイナンス理論入門」読んだ方がいい。この本は強く推す。

記事が役に立ったらクリックお願いします↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-資産運用

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

「サラリーマンは年金を10年受給すれば元が取れる」は本当か?

  NISAや確定拠出年金でシコシコ積み立てて老後の準備するのもいいですが、そもそも年金いくらもらえるのか?が気になります。 30年後の年金制度がどうなってるのかは予想できませんが、そもそも …

オルカンとS&P500両方で新NISAつみたて投資してバラバラに売却

  新NISAでオルカンかS&P500どちらで積み立てるかは悩ましいところですが、私なら両方を等額で積み立てます。 具体的には、emaxis slim 米国株式(s&p500 …

資産いくらまで増えたら追加投資をやめるか?

  どうして銀行預金せずに株や投資信託に投資するかというと、資産を増やしたいからです。なぜ資産を増やしたいのかというと、資産が多いほど使える金が多いからです。当たり前ですね。 私の保有資産の …

資産5000万円でタイに移住すると生きていけるか?

  将来的には海外に移住したいと考えています。できればタイですね。これまで3回行ったことがありますが、温暖な気候で飯も美味いです。 では移住するにあたってどれくらいの資産が必要なのか? 資産 …

リスク (神々への反逆)ピーター・バーンスタインの書評。リスクマネジメントの歴史を理解できる良書。

  過去記事からの引用: インデックス投資を開始して2年半近くが経過しました。 投資を始めた当初は、投資関連の書籍やニュース記事を読むことで経済や金融に詳しくなることを資産運用の副次的な効果 …

都内在住の30代サラリーマンです。資産の95%をインデックス投資で運用しています。2024年3月に資産1億円を超えました。

このブログではインデックス投資の利点、運用シミュレーションや金融工学の記事を公開していきます。

趣味はミニベロ

お問い合わせは:こちら

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ