資産運用

役に立たない流行の投資本買うより「ファイナンス理論入門」読んだ方がいい。この本は強く推す。

投稿日:2021年8月25日 更新日:




 

本屋で投資関係の本をさーっと立ち読みした中でも、冨島佑允氏のファイナンス理論入門はとびぬけた良書だと思ってます。ちなみに本書は購入済み。

とにかく知性が滲み出ています。数字の裏付けがないポエムみたいな本は多いですが、この本は希望の光ですよ。

筆者は物理出身でメガバンクのクオンツや外資系生命保険会社の運用部門を経験してきた金融のプロ。

素粒子出身なので数字に強いのは言うまでもないのですが、ファイナンスの基礎であるポートフォリオ理論の説明はとても分かりやすいので、理論に興味がある人には本当におススメ。

 

Sponsored Link



 

そもそも「なんでファイナンスなんて学ぶ必要があんの?」ってことにもこの本は答えてくれてます。

運用について基本的な知識を持たずに相談に行くのと、本書に書いてあるような内容を知った上で相談に行くのとでは、証券会社・銀行やファイナンシャルプランナーの態度も大きく変わってくるでしょう。そういう意味で、本書の知識は自己防衛の手段として大いに役立つと思います。

パッシブ運用がCAPMから生み出されたもので、分散が効いた効率的な投資戦略であることを知ってる人に、手数料が高いアクティブ運用や複雑な投資商品をむやみに勧めるのは、証券会社の営業担当としてもやりづらいと思います。そういう、“やりづらい”顧客になることが、より良い資産形成をする上での第一歩となるのです。・・・

ポートフォリオ理論には様々な考え方が含まれますが、大切なのは、それらのアイディアを吸収し、どのようなポートフォリオを構築すべきかについて、自分なりの視点で考えられるようになることです。

いいですね。この「やりづらい顧客」って表現が好きです。

あとは「どのようなポートフォリオを構築すべきか自分なりの視点で考える」というふうに考えを促している点。

時価総額加重平均だけでなく、最小分散ポートフォリオやリスク・パリティ戦略も紹介することで、理論的背景をベースに複数のポートフォリオの選択肢があるんですよ、と提示してくれてます。良心的ですね。

 

私も過去記事で現代ポートフォリオ理論について書いていますが、「分かりにくくてに何言ってるか分からん」という人は本書を読むんでください ww

ただこの本に書いてることをダラダラとブログ記事に書いても芸がないので、私は巷の本には書いてないような幾何ブラウン運動の分析結果やレバレッジかけたときの確率分布などのマニアックな記事を書いていきます。

 

マニアックな記事:

現金:S&P500の最適比率が分かる早見表 (マートン問題と相対的リスク回避度で計算)

なぜリスクが大きいとトータルリターンが低下するのか?幾何ブラウン運動で定量的に説明する。

リターン中央値を最大化する最適レバレッジ比率の効果を幾何ブラウン運動で説明する。

なぜ全てのリスク資産の時価総額加重平均が最適なポートフォリオなのか?その理由と理論的背景。

 

 

記事が役に立ったらクリックお願いします↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-資産運用

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

ポートフォリオ組成はエンジニアリングだと思う。「最適」を実現する合理的なアプローチ。

  ポートフォリオ組成はエンジニアリングだと思ってます。 エンジニアリングという言葉は実は分かるようで分からないような、けっこう曖昧な言葉です。 業界や職業によって意味が異なってくると思うん …

株式投資のスタイルは一番初めに読んだ本でほぼ決まるのではないか?

  インデックス投資であれ高配当株投資であれ、株式投資のスタイルは一番初めに読んだ本に大きく影響を受けるのではないかと思っています。 私は一貫してインデックス投資をしています。私がこれまで読 …

2019年10月の資産公開 | 2771万円(67万円増加)

  チャンドラです。   2019年10月の資産運用状況を公開します。 合計資産は27,707,822円で前月より67万円増加しました。   総資産の推移: 2019年8 …

2022年の投資結果 (-5.7%)

  2022年の投資結果を公開します。 昨年末との比較:-5.7%   2018年:-10.6% 2019年:+16.29% 2020年:+12.64% 2021年:+37.64% …

Direxion社はレバレッジETFを「短期トレード向け」と言い切っている。

  私はSPXLやTECLなどのレバレッジETFへの投資は、一般人のリスク許容度を越えている、やるなら短期の方がよいと思っています。(詳細は過去記事参照。例えばコレ。) ところで、実際にレバ …

チャンドラです。

都内在住の30代サラリーマンです。このブログではインデックス投資の利点、運用成績、運用シミュレーションや金融工学の記事を公開していきます。

自己紹介は:こちら

お問い合わせは:こちら


にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ