S&P500にレバレッジをかける投資方法は、過去記事でも色々考察してきました。簡単にまとめると、
・レバレッジを大きくかけるほどリターンの確率分布が大きく広がるので、将来超高リターンを得る確率が(レバなしに比べて)高まる。
・レバレッジをかけるほど元本割れ確率も高まる。
・リスク20%・リターン7倍と仮定すれば、リターンの中央値を最大化するレバレッジ比率は1.75倍。これはライフサイクル投資術が推奨するレバ2倍と近い。
過去記事リンク:
レバレッジはリターンの中央値を下げる。
S&P500に3倍レバレッジをかけて中央値が下がることが問題なのか?を定量的に説明する。
「ライフサイクル投資術」が名著だと考える理由は斬新さ。
過去記事のシミュレーションだとS&P500に20年間投資した結果は次の通りでした。
レバなし:元本割れ確率12%、リターンが3倍を超える確率:46%
レバ3倍:元本割れ確率43%、リターンが3倍を超える確率:35%
このようにレバ3倍だと元本割れ確率が50%近くにもなるので、かなりの「賭け」になることが分かります。
では誰がレバレッジの投資に適しているのか?答えは簡単で、すでに多くの資産を保有済みの人がレバレッジ投資に向いているのです。
理屈は簡単で、レバレッジ3倍のSPXLに1,000万円投資して仮に元本割れしたとしても、他で1億の無リスク資産を持っていたり、高年収で毎年2,000万円を会社から受け取っていれば、大して大ダメージを被ることはないでしょう。
すでに多くの資産を持っているからこそ、レバレッジ3倍(場合によってはそれ以上)に挑戦して、低確率で発生する超高リターンを追い求めることができるわけです。簡単に言えば、金持ちはリスクを取りやすいってことです。
もし、低確率で発生する超高リターンを手にできれば、より資産が増えます。すると、レバレッジはおろかレバなしインデックスファンドにすら投資していない人との間には、資産に大きな差が生まれます。
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