資産運用 金融工学

資産いくらまで増えたら追加投資をやめるか?

投稿日:




 

どうして銀行預金せずに株や投資信託に投資するかというと、資産を増やしたいからです。なぜ資産を増やしたいのかというと、資産が多いほど使える金が多いからです。当たり前ですね。

私の保有資産の95%はリスク資産ですが、いつかは追加投資はやめたいと思っています。リスク資産を増やし続けると資産が増える可能性は高まる一方で、減る可能性もあります。リスク資産が増えるほど減る額の絶対値も大きくなるので「精神的に耐えられるのか?というかこれ以上リスク資産持つ必要はないのでは?」と考えるからです。

では、資産がいくらになるまで投資を続けるのか?という問いにはどう答えるか?この問いを言い換えると、リスク資産の評価額が××円を●●年間取り崩して生活して破産(=資産がマイナスになる)確率を計算して、その確率が許容できるときのxxを計算すればよいです。

似たような計算は過去の記事でやったので引用。

この計算はS&P500 (リスク7%、リターン20%)を保有して取り崩した際に、40年後または50年後に破産する確率を示しています。

次のように仮定します。

・今S&P500連動ファンドを6000万円保有している。

・今後追加投資しない。

・ファンドを毎年200万円分売って崩していく。

・残りの生活費は給与収入でカバーする。

この場合、40年後に資産がゼロ未満になる確率は23%です。これが高すぎると考えるなら、生活費を減らす必要があります。

もしも生活費が減らせないなら、リスク資産を増やすべきです。仮にリスク資産が1億円なら資産ゼロ未満になる確率は10%以下です。

私の感覚ではリスク資産1億円あれば、よっぽど散在したり特殊な病気をしない限り経済的な不安はないと思います。

ただし仕事をやめてFIREするなら話は別です。毎年300万円崩すと40年後に破産する確率は20%もあるし、おそらくヒマになって出費も増えるでしょう。

 

参考記事:

資産1億円でFIREしても年2%物価上昇で破産する確率は50%超える (S&P500投資の場合)

S&P500投資でFIREするのにいくら必要かを破産確率で明らかにする。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-資産運用, 金融工学

執筆者:

関連記事

東京都民(勤労世帯)の収入は850万円、支出は430万円

  都内住み勤労世帯の収入と支出を調べてみました。 データは東京都が発行している月報「都民の暮らしむき」で入手できます。直近のデータによると: 実収入:8,523,488 可処分所得:6,8 …

S&P500に「72の法則」を適用して「10年後に元本2倍」のウソを確率分布で説明する。

  過去記事の続き。 S&P500の年平均リターンは7%。だから「72の法則」を適用すれば10年で元本2倍になる。 これは正しくないと説明しました。理由はリスクの存在を考慮していない …

WealthNaviはポートフォリオをどのように決めているのか?を説明する。

  過去に「WealthNaviのアルゴリズムを読むべし。現代ポートフォリオ理論に基づいてキッチリ分散。」という記事を書きました。 WealthNaviで運用することの是非はさておき、そのア …

インデックス投資+高成長株投資の効果は?

  前回の記事ではインデックスファンドに投資しつつ、高成長株に投資することでさらなる大きなリターンを狙う手法について書きました。前提として: ・今保有しているインデックスファンドを絶対売らな …

S&P500投資の資産増加シミュレーションで暴落を取り入れるべきか?

  私はS&P500をリターン7%・リスク20%で色々とシミュレーションしてます。 資産運用シミュレーションでよくある手法は、価格変動を幾何ブラウン運動でモデルして投資期間に対する平 …

サラリーマンが全資産の95%をインデックスファンド(S&P500・オルカン)で運用中。2024年に億り人達成!ブログで様々な投資シミュレーションを紹介!

お問い合わせは:こちら

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ