資産運用

資産5000万円でタイに移住すると生きていけるか?

投稿日:




 

将来的には海外に移住したいと考えています。できればタイですね。これまで3回行ったことがありますが、温暖な気候で飯も美味いです。

では移住するにあたってどれくらいの資産が必要なのか?

資産はS&P500で運用し、移住先で資産を取り崩しながら生活することを考えます。資産がゼロになる確率を「破産確率」とよび、将来の破産確率を計算してみます。詳細な計算方法は過去の記事を参照。

毎年引き出す額に対する30年後・40年後の破産確率を計算したのが下の表です。

実際のタイ・バンコク在住者(単身)のブログなどを見ると、月間の生活費は13~15万円程度でした。このレベルだと毎年200万円取り崩し(税引き後160万円が手に入る)で生活できそうです。

もし資産が5000万円だと、毎年200万円取り崩せば30年後の破産確率は23%です。個人的には20%越えは危険領域です。もし1億円あれば破産確率は3%。これならほぼ安泰でしょう。

とはいえ、タイも物価が上昇しています。CPIは25年間で約2倍に上昇しています。年率換算で3%。

将来の物価上昇を加味すると、やはり5000万円は厳しい印象です。ただし、移住先でも働いたりバンコクより物価の安いチェンマイ・チェンライあたりで過ごすのも手です。

 

参考記事:

資産1億円でFIREしても年2%物価上昇で破産する確率は50%超える (S&P500投資の場合)

S&P500投資でFIREするのにいくら必要かを破産確率で明らかにする。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-資産運用

執筆者:

関連記事

「ライフサイクル投資術」が名著だと考える理由は斬新さ。

  「ウォール街のランダムウォーカー」や「投資の大原則」は投資本のなかでも名著ですが、私は「ライフサイクル投資術」も名著に挙げたい。 その理由は「考え方が斬新」だからです。ウォール街のランダ …

GPIFの運用収益率だけみても意味がない。GPIFが掲げる「目標」を理解するのが大事。

  GPIF (年金積立金管理運用独立行政法人)の運用結果は開示されるたびにニュースになりますが、GPIFが何を目標として運用しているのかをちゃんと語っている報道は実はすくないんじゃないかな …

資産運用で何に投資するかはIRR(内部収益率)を比較して決めるのが基本です

  十分な資金が手元にあって何か投資をしたいとき、何に投資をするべきか?それをどのように意思決定するべきか? 例えばある企業が太陽光発電事業に参入するとして2つのケースから選ぶ必要があるとし …

レバレッジ投資は金持ちがより金持ちになるための投資法

  S&P500にレバレッジをかける投資方法は、過去記事でも色々考察してきました。簡単にまとめると、 ・レバレッジを大きくかけるほどリターンの確率分布が大きく広がるので、将来超高リタ …

リスクが低ければレバレッジをかけるメリットはあるか?

  過去記事でS&P500のレバレッジに関して定量的に考察しました。 レバレッジをかけるとリターンの中央値が下がるので、S&P500 (リスク20%・リターン7%)にレバレッ …

 

都内在住JTC勤務の30代サラリーマンです。全資産の95%をインデックス投資で運用しています。2024年3月に1億円を突破。世界経済の継続的成長を願いS&P500とオルカンで運用中。NISAとiDeCoをフル活用。

お問い合わせは:こちら

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ