新NISAでオルカンかS&P500どちらで積み立てるかは悩ましいところですが、私なら両方を等額で積み立てます。
具体的には、emaxis slim 米国株式(s&p500)とemaxis slim 全世界株式両方を180万円づつ、合計360万円を新NISAで運用です。
オルカンとS&P500両方に投資するとポートフォリオ全体で見ると米国のウェイトが大きくなってしまいます。米国株がオルカンを占める割合は約60%なので、オルカン+S&P500の全体で見ると米国の比率が80%まで上がってしまいます。
確かにそうなんですが、私が注目しているのは、ファンドをバラ買いしてるので、どちらも好きな時に別々に売却できるという点です。この場合、例えば20年後にどちらのファンドのリターンが良いか予測は難しいが、ある時点でリターンが良い方を売却し、リターンが悪い方は保有しておいてリターンが高まるのを待つ、という方法を取れます。
下の図はMSCI WorldとS&P500の10年リターンを比較した結果です。期間は1970~2022年の間。全体的に見てS&P500が優勢に見えますが、S&P500が劣っていた時期があるのも事実です。言い換えると、10年間S&P500がオルカンに負けっぱなしになる可能性も十分ありうるということ。(実際起きた)
だったら、両方保有しておいて、将来引退したらS&P500だけ売ってしまい、オルカンはさらに10年くらい寝かしておいて(主観ですが)ある程度リターンが高まったら売却でいいと思います。
もし、S&P500全投資でなくS&P500+オルカンの50/50への投資が損失と考えるのであれば、ざっくり計算してみてもいいと思います。
S&P500の年率平均リターンは7%。S&P500+オルカンの50/50だと米国比率が80%になりますが、あえて正確性を犠牲にして平均リターンを80%の5.6%としてみます。すると20年後の平均リターンは単純に複利計算して、
S&P500:3.8倍
S&P500:3.0倍
あくまでリスク(価格変動)を度外視したざっくり計算ですが、そんなに大して大きな差はついていないと思います。
たしかに、特定のファンド1本だけに投資するとシンプルで気持ちはいいですが、あえてバラ買いすることによって売却時の自由度が上がると思います。
制度に関してはこの本が分かりやすかったです。
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