資産運用

オルカンとS&P500両方で新NISAつみたて投資してバラバラに売却

投稿日:2023年12月8日 更新日:




 

新NISAでオルカンかS&P500どちらで積み立てるかは悩ましいところですが、私なら両方を等額で積み立てます。

具体的には、emaxis slim 米国株式(s&p500)とemaxis slim 全世界株式両方を180万円づつ、合計360万円を新NISAで運用です。

オルカンとS&P500両方に投資するとポートフォリオ全体で見ると米国のウェイトが大きくなってしまいます。米国株がオルカンを占める割合は約60%なので、オルカン+S&P500の全体で見ると米国の比率が80%まで上がってしまいます。

確かにそうなんですが、私が注目しているのは、ファンドをバラ買いしてるので、どちらも好きな時に別々に売却できるという点です。この場合、例えば20年後にどちらのファンドのリターンが良いか予測は難しいが、ある時点でリターンが良い方を売却し、リターンが悪い方は保有しておいてリターンが高まるのを待つ、という方法を取れます。

下の図はMSCI WorldとS&P500の10年リターンを比較した結果です。期間は1970~2022年の間。全体的に見てS&P500が優勢に見えますが、S&P500が劣っていた時期があるのも事実です。言い換えると、10年間S&P500がオルカンに負けっぱなしになる可能性も十分ありうるということ。(実際起きた)

引用:Investment Moats

だったら、両方保有しておいて、将来引退したらS&P500だけ売ってしまい、オルカンはさらに10年くらい寝かしておいて(主観ですが)ある程度リターンが高まったら売却でいいと思います。

もし、S&P500全投資でなくS&P500+オルカンの50/50への投資が損失と考えるのであれば、ざっくり計算してみてもいいと思います。

S&P500の年率平均リターンは7%。S&P500+オルカンの50/50だと米国比率が80%になりますが、あえて正確性を犠牲にして平均リターンを80%の5.6%としてみます。すると20年後の平均リターンは単純に複利計算して、

S&P500:3.8倍

S&P500:3.0倍

あくまでリスク(価格変動)を度外視したざっくり計算ですが、そんなに大して大きな差はついていないと思います。

たしかに、特定のファンド1本だけに投資するとシンプルで気持ちはいいですが、あえてバラ買いすることによって売却時の自由度が上がると思います。

 

制度に関してはこの本が分かりやすかったです。

他のおすすめ記事:

本気で薦めるインデックス投資本を紹介する。

新NISA S&P500 1月一括投資vs毎月投資を確率分布で検証

なぜ全てのリスク資産の時価総額加重平均が最適なポートフォリオなのか?を説明する。

 

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-資産運用

執筆者:

関連記事

インデックス投資やるなら知っておくべき | 現代ポートフォリオ理論を分かりやすく解説

  私が現代ポートフォリオ理論に興味を持ったのがインデックス投資を始めてしばらくしてからです。 インデックス投資を始める前に読んだいくつかの書籍には、「インデックス投資が最も効率的な投資であ …

S&P500投資でFIREするのにいくら必要かを破産確率で明らかにする。

  「S&P500に6000万円投資してFIREしたときの破産確率をシミュレーションした。」のシミュレーションで分かった結果は、次の通り。 仮に40歳でFIREするとして、6000万 …

いつまでフルインベストメントを続けるか?

  フルインベストメントの定義:「投資信託などリスク資産を運用する際に、現金など安全資産はほとんど持たずに、ポートフォリオにおけるリスク資産の割合を高い水準に維持すること」 私の場合、ざっく …

投資本買うより「ファイナンス理論入門」をすすめる理由。

  本屋で投資関係の本をさーっと立ち読みした中でも、冨島佑允氏のファイナンス理論入門はとびぬけた良書だと思ってます。ちなみに本書は購入済み。 とにかく知性が滲み出ています。数字の裏付けがない …

S&P500長期リターンと幾何ブラウン運動モデルの比較

  過去記事からの引用。1950年1月以降のデータを使って1年リターン[%]を、1年・10年・20年・30年・40年の長期リターンを示したのは下のグラフです。 このデータをヒストグラムにして …

サラリーマンが全資産の95%をインデックスファンド(S&P500・オルカン)で運用中。2024年に億り人達成!ブログで様々な投資シミュレーションを紹介!

お問い合わせは:こちら

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ