Amazonで「インデックス投資 本」と検索すると、たくさんの本が出てきます。
タイトルに「インデックス投資」と入っているものでも30冊近くあるし、タイトルに書いていなくても中を見れば内容がインデックス投資を推奨しているものは100冊を超えるでしょう。
私もインデックス投資や資産運用に興味を持ちだしたときは何を読むか迷いました。だってあまりにも本がたくさんあるから。そこでたまたま手に取ったのが山崎元氏の「ほったらかし投資術」だったのですが、それを手に取った理由はAmazonで高評価だったのと、安かったから、というのが理由です。
「ほったらかし投資術」を読んだ後、「ウォール街のランダムウォーカー」や「株式投資の未来」、「敗者のゲーム」、「投資の大原則」などを読んで、インデックス1本投資で行くと決めました。
インデックス投資に限らないのですが、ある分野の知識を習得するうえで、本の読み方があると思っています。それは目的に応じて読む本を変えるということです。
私の場合はどういうふうに読む本を変えたかというと、
(1) まずは資産運用について知る:「ほったらかし投資術」
(2) なぜインデックス投資で効率的に資産を増やせるのかを理解する:「ウォール街のランダム・ウォーカー」「敗者のゲーム」「投資の大原則」「株式投資の未来」
(3) インデックス投資の背後にある理論を知る:「ファイナンス理論入門」
(4) 具体的にどのファンドを選ぶか:ブログ・ネット
(1)について。インデックス投資云々の前に、まずは資産運用の本を読むべきでしょう。資産運用の手段としては株式、投資信託、不動産、ビットコインなど色々あるわけですが、まずはどんな選択肢があって、各々にどの程度のリスクがあるかをざっくり理解することが大切だと思います。
加えて、NISAやiDecoなどの税優遇制度も知る必要があります。そういう意味では「ほったらかし投資術」は私に資産運用は素晴らしい本でした。
(2)について。インデックス投資がいいんじゃないか?と思えて来たら、次は名著と言われている本を読んで、インデックスがなぜ優れているかを読むといいでしょう。これは「なるほど、だからインデックス投資はすぐれているのか」と自分の中で確信を得ることができるからです。確信を得るというプロセスが大切で、このプロセスがあるからこそ、一時的な暴落に動揺せず、長期保有することができると思っています。
(3)について。インデックス投資の優位性を裏付けるのが現代ポートフォリオ理論です。現代ポートフォリオによるとリスクを最小・リターンを最大にするには市場ポートフォリオ、つまり全ての株式を時価総額加重平均したものに投資をすればよいというのが結論です。
もちろんこの理論が成り立つには色々な条件がありますが、インデックス投資が効率的であるという理論的な裏付けがあることは確かなのです。こういう理論を知ることも、(2)で述べたようにインデックスの優位性を確信する手助けをしてくれると思います。
(4)について。これは書籍ではなくブログやネットとしました。何故なら毎年、信託報酬が安い新しいインデックス・ファンドが登場するので、書籍よりもブログの方が適していると考えるからです。
ちなみに私はeMaxis slimシリーズを選んでいますが、これも何かのブログで知って運用することを決断しました。
というわけで3冊厳選すると:
(1) 資産運用について知る
(2) インデックス投資について深く知る
(3) 現在ポートフォリオ理論について知る
(2)の「投資の大原則」は「ウォール街のランダムウォーカー」でもよいと思います。「投資の大原則」はとにかく平易で読みやすい、「ウォール街のランダムウォーカー」はそれより分量が多くてデータ引用が多い、というイメージです。
自分の大切な金を運用するなら、専門家に相談するよりまずは本を読みましょう。上の3冊を読むのにかかる時間・コストはせいぜい6000円・6時間です。
長期投資で重要なのはBuy and Hold。自分で学んで運用するからこそ、自信をもってBuy and Holdできると考えます。