資産運用

都内子育て世帯で1億円投資しながら40年後に残る資産はいくらか?

投稿日:




 

過去記事では、1億円投資しながら生活して40年後に残る資産を検証しました。

・初年度の金融資産は1億円

・投資対象はS&P500 (リスク20%・リターン7%)

・毎年取り崩す額を変えて40年後に残る金融資産の中央値を計算

結果は次の通りでした。毎年500万円引き出すと40年後資産を中央値はほぼゼロでした。

この検証は毎年一定額を引き出した場合の検証です。一方、実際の生活では家族が増えるなりして支出額は変化します。一般的には20代から50代まで支出が増加し、60代以降は減少します。

東京都民の平均支出額を適用してシミュレーションしてみます。資産1億円ある状態で運用を続けながら、平均支出額は東京都が公表しているデータを使いました。それが下のグラフ。50代に最高42万円/月支出です。

資産中央値の結果は次の通り。

40年後の資産中央値は6000万円。結構残る計算となりました。

ここで使ったのは都内の平均支出なので独身も一般世帯(子なし)も子育て世帯もひっくるめた結果です。子育て世帯だけのデータはなかったので、平均支出の25%増しを子育て世帯と仮定します。

都内子育て世帯の資産中央値の結果は次の通り。

40年後の資産中央値はマイナスでした。

都内子育て世帯だと1億円でFIREはほぼ無理が私の見立てです。

 

参考:

インデックス投資で資産が1億円を超えました。(投資6年目)

1億円投資しながら生活。支出はいくらまで増やせるか?

記事が役に立ったらクリックお願いします↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-資産運用

執筆者:

関連記事

S&P500年率リターンのサイクル周期は3~4年

  前回の記事でS&P500の1年リターンの変動を見てみました。これは1950年1月以降のデータを使って1年リターン[%]を算出したものです。 このデータを加工して、1年リターンの1 …

金融資産2億円を目指します

  過去記事では「投資しながら2倍高い生活水準で暮らすのに必要な額」を検証しました。シミュレーションの結果、2億円をS&P500で運用しながら無収入で生活しても40年後の資産中央値は …

「下がったら買う」は報われない。(タイミング投資 VS ドルコスト平均)

  前回の続きです。 「下がったら買う」は意味あるか?を定量的に検証する。 投資信託を長期積立投資する際に、毎月定額積み立てるドルコスト平均と、株価が下がってから買う方法、どちらのリターンが …

TECLとTQQQのレバレッジ3倍は高すぎるのか?最適レバと比較すると全然高くなかった。

  前回の記事ではS&P500の最適レバレッジが1.75倍であることを紹介しました。ポイントだけ再掲します。 (1) ポートフォリオにレバレッジをかけるとリスクとリターンが高くなる。 …

住宅ローンを借りながら資産運用できるか?

  家を買うときに住宅ローンを借りることが多いと思います。給与収入はなるべく繰り上げ返済のために回してローン残高を減らす方に使った方がいいですが、そうせずにあえてインデックス投資などの投資信 …

サラリーマンが全資産の95%をインデックスファンド(S&P500・オルカン)で運用中。2024年に億り人達成!ブログで様々な投資シミュレーションを紹介!

お問い合わせは:こちら

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ