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ゼロで死ぬなら1億貯めて毎年450万円引き出せ

投稿日:2024年10月5日 更新日:




 

前回の記事ではS&P500に1億投資して毎年400万円引き出すと50年間の資産中央値はほぼ一定を保つことが分かりました。資産自体は年平均7%で増加しますが、毎年一定の取り崩し(400万円)とリスク(価格変動)を加味すると資産が1億円でバランスするという結果です。

では資産1億円からスタートして50年後の資産中央値がゼロになるのは毎年引き出せばよいか?を調べてみます。毎年の取り崩し額を色々変えた際の資産の時間推移を下の図に示しました。

冒頭に書いたように毎年400万円取り崩した場合、50年後の資産はほぼ1億円です。取り崩し額を450万円(茶色の線)にした場合、50年後の資産はほぼゼロとなりました。

つまり50年後に死ぬとき資産をゼロ(Die with Zero)にするなら、まずは1億円を貯めて毎年450万円取り崩せばよいことになります。取り崩し額に20%の税金がかかるので手元に残るのは360万円、月換算で30万円。

都内住みで月30万円で家族を支えるのはほぼ無理ですが、少しグレードの高い家に住んだり、旅海外旅行に行ったり、教育に投資するなど、生活の質を上げるには十分な額と思います。

 

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都内在住JTC勤務の30代サラリーマンです。全資産の95%をインデックス投資で運用しています。2024年3月に1億円を突破。世界経済の継続的成長を願いS&P500とオルカンで運用中。NISAとiDeCoをフル活用。

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