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S&P500年率リターンのサイクル周期は3~4年

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前回の記事でS&P500の1年リターンの変動を見てみました。これは1950年1月以降のデータを使って1年リターン[%]を算出したものです。

このデータを加工して、1年リターンの1年平均をとってグラフにしてみます。すると、ギザギザしたグラフの角が取れてトレンドが見えてきます。

このトレンドを見ると明らかにサイクルがありそうです。下の図は1950年1月~1967年1月のデータです。下のように1年リターンの山→谷→山の期間を「周期」と定義します。

そして、2024年4月まで70年間の周期について調べた結果は次の通り。

(1) サイクルの回数:19回

(2) 周期の平均:1328日

(3) サイクル内の上昇トレンドは平均607日、下降トレンドは721日

 

ちなみに2024年4月現在は、2022年1月に始まったサイクルの後半(上昇トレンド)に位置し、上昇は2023年6月に始まっています。過去の傾向に従うと上昇トレンドの継続期間は約600日なので、2025年2月には1年リターンは下降トレンドに入ります。

 

参考:

S&P500の長期リターン実績(1年・10年・20年・30年・40年)

インデックス投資で資産が1億円を超えました。(投資6年目)

投資本買うより「ファイナンス理論入門」をすすめる理由。

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