前回の記事では、1億円ある状態で支出をいくらまで増やせるかシミュレーションしました。今回は40年後に残る資産を統計的なアプローチで見積もります。
前提条件(再掲)
・初年度の金融資産は1億円
・投資対象はS&P500 (リスク20%・リターン7%)
・毎年取り崩す額を変えて40年後に残る金融資産の中央値を計算
リスク資産(S&P500)の価格は幾何ブラウン運動に従うと仮定。詳細は過去記事を参照。結果は次の通り。(前記事で計算した破産確率も載せています)
サラリーマンとして働き続ける場合、給料に加えて毎年200万円を取り崩して生活するなら、40年後の資産中央値は3.6億円。老後には十分すぎるように思えます。
現役時代にめいっぱい金を使って有意義に過ごしたい場合、毎年400万円取り崩すことを考えます。40年後中央値は1.3億円。老後の支出は減ると想定すると、ここで投資はやめて心静かな生活を過ごすのもありです。
取り崩し額が500万を超えると40年後中央値はマイナス、破産確率も70%を超えるので超危険水域です。
参考:
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