資産運用

年収1200万円で「子ども3人はムリ」問題

投稿日:




 

「年収1200万円で子ども3人育てるのは無理だろ」というネット記事がありました。出費は生活スタイルによるので「ムリ」かどうかは一概に言えない、というのが当たり前の答えですが、「明らかにムリ」なのか「頑張ればイケそう」なのかざっくり検証してみます。

前提条件:

・都内住み

・夫の1馬力。妻の収入なし

・持ち家。8000万の35年ローン (固定金利1.7%)

・生活費(教育費、ローン除く)は30万円/月 (*)

・子供3人は中学生~高校生の私立中学・高校通い。合計20万円/月

(*) 都内住み5人世帯出費の総務省データなを参照

 

この前提で考えるといちばん出費が大きいのは住宅費用。ローンが月26万円、その他(管理費用、修繕積立金、固定資産税、etc)が月4万円として、合計30万円。

すると、生活費の合計費用は30+30+20=80万円。

年収1200万円の場合、過去記事の早見表を使うと手取りは860万円。月換算で72万円。

ざっくり8万円/月のマイナスとなりました。

私の考察は:

・上記の<前提条件>だと子供3人はかなり厳しい

・ローンを5000万円以下に抑えれば収支はプラスになる

・1馬力年収1400万円なら収支はプラスになる

・または2馬力で年収900万円+年収400万円でも収支はプラスになる

ただしインフレによる実質賃金低下がどんどん進んでいる状況、子供が大学に進学するとさらに金がかかる点を考慮すると、上の代替案でもかなり危険だといえます。どうしても3人育てるのであれば、2馬力が現実的な解だと思います。

 

参考:

都内子育て世帯で1億円投資しながら40年後に残る資産はいくらか?

家を買って株式投資するときの純資産変化

投資しながら2倍高い生活水準で暮らすのに必要な額

 

記事が役に立ったらクリックお願いします↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-資産運用

執筆者:

関連記事

インデックス投資+高成長株投資の効果は?

  前回の記事ではインデックスファンドに投資しつつ、高成長株に投資することでさらなる大きなリターンを狙う手法について書きました。前提として: ・今保有しているインデックスファンドを絶対売らな …

S&P500投資でFIREするのにいくら必要かを破産確率で明らかにする。

  「S&P500に6000万円投資してFIREしたときの破産確率をシミュレーションした。」のシミュレーションで分かった結果は、次の通り。 仮に40歳でFIREするとして、6000万 …

時間は有限。投資・仕事・人間関係

  時間は有限。寿命や自分の成長、仕事・プライベートに関わらず何らかの「活動期間」にはケツが決まっています。時間が有限であることを意識すれば物事の優先順位をつけやすくなると思います。 例えば …

意思決定理論と不思議なサンクトペテルブルクのパラドックスを説明する。

  意思決定理論のにおける有名な問題の一つに、サンクトペテルブルグのパラドックスがあります。 数学者のダニエル・ベルヌーイがサンクトペテルブルグ科学アカデミーに滞在しているときに発案したので …

効率的ポートフォリオは分散を最小化してリターンを最大化する。

  「リスク 神々への反逆」からの引用。 「ポートフォリオ選択」におけるマーコビッツの目的は、「期待収益率を望ましいものと考えると同時に、収益の分散を望ましくないものと考える」ような投資家の …

サラリーマンが全資産の95%をインデックスファンド(S&P500・オルカン)で運用中。2024年に億り人達成!ブログで様々な投資シミュレーションを紹介!

お問い合わせは:こちら

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ