前回の記事では「本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法」の感想を紹介しました。そこではバランスシートに有価証券を含める場合、有価証券の価格変化も含めた方がよいと書きました。
有価証券の価格変化を含めたバランスシートの変化を考えてみます。知りたいのは純資産なので純資産の変化を見てみます。
<前提>
家を買う場合:
・初年度は現金500万円+有価証券500万円
・有価証券の年間利回りは7%
・6000万円の物件を購入。30年ローンは年利1%、頭金なし、購入時の手数料(物件価格の6%)は現金で一括払い。
・物件価格は年間1%低下
賃貸の場合:
・有価証券のみ1000万円保有して年間利回り7%で運用
結果:
結果は「家購入」の方が30年後の純資産が700万円ほど高いことになりました。賃貸の方が保有する有価証券が多いので勝ると考えていましたが、物件価格の年低下率が低いので総合すると「家購入」が勝りました。少し意外でした。
ちなみに物件価格が年間2%低下する場合、賃貸の純資産が400万円勝りました。年間3%の場合は1300万円勝りました。物件価格の変動が結果に大きく影響するのが分かります。
※このシミュレーションでは持家の支出(ローン返済+固定資産税+管理費など)と賃貸の家賃が等しいと仮定しています。
参考:
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