「リスク 神々への反逆」からの引用。
「ポートフォリオ選択」におけるマーコビッツの目的は、「期待収益率を望ましいものと考えると同時に、収益の分散を望ましくないものと考える」ような投資家のポートフォリオを構築するために、リスク概念を用いることだった。
「最も買い得」に見える銘柄に全財産をかける過程こそ投資であるとするウィリアムズの前提を、マーコビッツは否定する。投資家が分散投資を行うのは、収益の分散に対する最良の武器となるのが分散投資だからである。
効率的ポートフォリオは、分散という「望ましくないもの」を最小化する一方で、同時に金持ちになるという「望ましいもの」を最大化する。このプロセスこそが、その30年後、ゼネラル・モータースの年金基金マネージャーを「エンジニア」とチャンピオンに呼ばせることになった。
リスクを「望ましくないから最小化すべき」、期待収益率(リターン)を「望ましいから最大化すべき」とみなしているのがポイント。
そして、さらに重要なのはリスクの最小化とリターンの最大化を同時に行えるようなポートフォリオを構築することなんです。
そのポートフォリオこそが効率的フロンティア曲線上の接点ポートフォリオ。このポートフォリオではシャープレシオが最大になっています。
シャープレシオの定義は期待収益率をリスクで割ったもの。シャープレシオが最大とはつまり、リターン最大かつリスク最小ということ。
マーコビッツは線形計画法を学んでいたそうです。線形計画法とは、例えば一定コストの下で製品の産出量を最大化する方法を研究する応用数学の一分野。
リスクを「望ましくない」、リターンを「望ましい」、という考え方は忘れてはいけないと思います。頭に叩き込んでおきます ww
シャープレシオが最大になるのは効率的フロンティア曲線上の接点ポートフォリオ。
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