資産運用

効率的ポートフォリオは分散を最小化してリターンを最大化する。

投稿日:2021年6月16日 更新日:




 

「リスク 神々への反逆」からの引用。

「ポートフォリオ選択」におけるマーコビッツの目的は、「期待収益率を望ましいものと考えると同時に、収益の分散を望ましくないものと考える」ような投資家のポートフォリオを構築するために、リスク概念を用いることだった。

「最も買い得」に見える銘柄に全財産をかける過程こそ投資であるとするウィリアムズの前提を、マーコビッツは否定する。投資家が分散投資を行うのは、収益の分散に対する最良の武器となるのが分散投資だからである。

効率的ポートフォリオは、分散という「望ましくないもの」を最小化する一方で、同時に金持ちになるという「望ましいもの」を最大化する。このプロセスこそが、その30年後、ゼネラル・モータースの年金基金マネージャーを「エンジニア」とチャンピオンに呼ばせることになった。

 

Sponsored Link



 

リスクを「望ましくないから最小化すべき」、期待収益率(リターン)を「望ましいから最大化すべき」とみなしているのがポイント。

そして、さらに重要なのはリスクの最小化とリターンの最大化を同時に行えるようなポートフォリオを構築することなんです。

そのポートフォリオこそが効率的フロンティア曲線上の接点ポートフォリオ。このポートフォリオではシャープレシオが最大になっています。

シャープレシオの定義は期待収益率をリスクで割ったもの。シャープレシオが最大とはつまり、リターン最大かつリスク最小ということ。

マーコビッツは線形計画法を学んでいたそうです。線形計画法とは、例えば一定コストの下で製品の産出量を最大化する方法を研究する応用数学の一分野。

リスクを「望ましくない」、リターンを「望ましい」、という考え方は忘れてはいけないと思います。頭に叩き込んでおきます ww

 

シャープレシオが最大になるのは効率的フロンティア曲線上の接点ポートフォリオ。

 

インデックス投資やるなら知っておくべき | 現代ポートフォリオ理論を分かりやすく解説

シャープレシオが最大になるのは効率的フロンティア曲線上の接点ポートフォリオ。

 

Twitterでブログ記事の更新通知を受け取れます:

 

記事が役に立ったらクリックお願いします↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-資産運用

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

投資を始める前に読む本が違っていたら資産1億円は無理だった。

  何か新しいことを始めるには「計画」が重要です。資産形成にも当てはまります。 どの銘柄・ファンドに、何円、どのタイミングで投資・売却するか?これを決める行為が「計画」です。 計画するには、 …

資産いくらまで増えたら追加投資をやめるか?

  どうして銀行預金せずに株や投資信託に投資するかというと、資産を増やしたいからです。なぜ資産を増やしたいのかというと、資産が多いほど使える金が多いからです。当たり前ですね。 私の保有資産の …

S&P500の長期リターン実績(1年・10年・20年・30年・40年)

  S&P500の長期リターン実績を見てみます。 まずは1年リターンの変動を見てみます。これは1950年1月以降のデータを使って1年リターン[%]を算出したものです。極端なケースを除 …

TECLとTQQQのレバレッジ3倍は高すぎるのか?最適レバと比較すると全然高くなかった。

  前回の記事ではS&P500の最適レバレッジが1.75倍であることを紹介しました。ポイントだけ再掲します。 (1) ポートフォリオにレバレッジをかけるとリスクとリターンが高くなる。 …

S&P500指数をどうやって予測するか? (理論株価と配当割引モデル)

  「来年のS&P500指数は5,000だ!」というアナリスト予想を見ますが、そもそもどうやって予測しているのでしょうか? 指数の予測値が、私が絶賛実行中の「指数連動インデックスファ …

 

都内在住JTC勤務の30代サラリーマンです。全資産の95%をインデックス投資で運用しています。2024年3月に1億円を突破。世界経済の継続的成長を願いS&P500とオルカンで運用中。NISAとiDeCoをフル活用。

お問い合わせは:こちら

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ