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たった資産5000万でFIREしたらほぼ確実に失敗する理由。




 

ネット記事にFIREした1000人へのアンケート結果があったのですが、70%の回答者が総資産5000万円未満でFIREだったそうです。ちなみに2000万円未満と回答したのは42%。

回答者の多くが社会人20年目近くでFIREしたそうなので、だいたい40歳~50歳がマジョリティと予想。それにしても40代で2000万円でFIREとか、私なら危険すぎて絶対やりません。

アルアルですが、本人はFIREしたけど配偶者がバリバリ働いているとか、相続予定の親の資産がタップリあるとか、資産以外にも不定期で入ってくる副業収入があるとか、持ち家でローン返済ずみとか、そういう選択系のアンケートでは見えない事情が隠れていると予想。(このへんの情報は、このアンケート結果に関心を示す人たちにとって、かなり重要だと思いますが。)

ちなみにS&P500への投資を前提とすれば、資産5000万円でFIREすら危ないと思っています。詳細は過去記事参照:

S&P500でFIREするのに必要な資産を計算

6000万円でFIREしたときの破産確率

人生を棒にする確率、それが破産確率

 

数ある指数の中でも最優秀なS&P500に5000万円ぶち込んだときの40年後の破産確率はというと;

毎年200万円引き出す場合:32%

毎年250万円引き出す場合:47%

毎年300万円引き出す場合:60%

毎年300万円引き出すとすれば、税金20%引いて手に残るのが240万円。月換算で20万円。毎月20万円使うのが多いか少ないかは生活レベルによりますが、会社員時代に節約家でもいざFIREしたら意外にもこれくらい使ってしまう気がします。理由は;

(1) ヒマなので金を使う機会が増えるから

(2) 家にいる機会が増えるので光熱費が増える

(3) 社会保険料が自腹

人間は適度なストレス・刺激がないと生きていけません。仕事のストレスがなくなれば、他の刺激を求めて何か別なことをやりたくなるのが人間の性でしょう。すると金がかかる。だとすると、(1)は意外に効いてくるかもしれませんね。

とはいっても、40代でさっさと仕事辞めたいのであれば、私のシミュレーションだと9000万ないとキツイ感じです。ちなみに9000万なら毎年300万円引き出しで40年後の破産確率は24%。

そこで、上のアンケートに戻ると、ほとんどの回答者が5000万円未満でFIREしてます。先に書いたように、実は「隠れ資産」があると疑っていますが、そういうのもなしでリアルに5000万円だけでFIREしたなら、冗談抜きでブッ飛ぶと思いますよ ww

※真面目に補足すると、FIREしても毎月副業収入が10万円あればブッ飛ぶ確率はかなり下がります。

 

FIRE本はたくさんありますが、この「最強のリタイア術」の著者は資産100万ドルでFIREしたらしいので、私の計算からするとかなり安全域でFIREしたことになります。退職後も作家として稼ぎまくっているでしょうけど。他の本で「年収300万でもFIREできる」系のやつは危険ですね。ブッ飛ばす気マンマンです。

 

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