時間は有限。寿命や自分の成長、仕事・プライベートに関わらず何らかの「活動期間」にはケツが決まっています。時間が有限であることを意識すれば物事の優先順位をつけやすくなると思います。
例えば投資。私は8年前からインデックスファンドに投資していますが、世界経済に長く投資すれば、高確率で大きく資産を増やすことができます。100万円を年平均7%で10年間運用すれば10年後には200万円に増えます。20年後は400万円、30年後は750万円。
長く投資するほど多くの資産を築けます。20歳で投資を始めるなら30年間投資するのは難しくありませんが、60歳で30年間投資するのはそれほど簡単ではないでしょう。だから「投資をやるなら出来るだけ早く」ということになります。早ければ早い方がいい。20歳で元手がないなら25歳や30歳でもじゅうぶん間に合う。残り寿命が長い20歳は60歳に比べて長期投資の観点では圧倒的に有利です。
資産運用に関して全く無知だった私は30台前半でインデックス投資について知り、ほぼ全財産をインデックスファンドにぶち込みました。今では大台に達しましたが、失った10年は大きかったと思います。資産運用の知識もそうですが、時間が有限という意識が薄かったのも致命的でした。
よく有能な人は決めるのが速いと言われますが、それも「時間が有限」をよく理解しているからでしょう。ルーティンワークを除けばすべての活動にはケツが決まっているので、深い検討が必要な項目を除けば早く決める決める方が有利。次の作業が早く開始でいるし、失敗した時の軌道修正も容易になります。
人間関係も同様である程度の関係を築くのは時間がかかります。人と会える回数は無限ではなく有限。限られた時間にしか会えないならそのチャンスを活かすしかない。「会える回数が少ない」とは「時間が有限」とほぼ同義です。今日は独りでゆっくりしたいな~、人と会うのが面倒くさいな~、と感じてしまうときも多くありますが、ダラダラ過ごすのと人と会って活発に過ごすの、どちらが有意義か考えてみるのは大事でしょう。実体験として、全く接点がないより少しでも接点がある方が、その後色々な面で有利になるのを目の当たりにしてきました。
私が尊敬している故・山崎元氏のコラムを読むと「細かい損得を長く検討するのは時間の無駄、自分が良いと思ったものはさっさと買うのが合理的」考えがあったようです。この考えの根源には「時間は有限」があったのだと思います。
参考:
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