新型コロナウイルスの影響で円高が進んでいます。ゴールドマン・サックスのオッサンが1ドル95円まで円高が進む可能性があると指摘しています。Bloombergの記事から。
引用:Bloomberg
“The Bank of Japan may step in to try to protect that at some point but there’s relatively little that they can do,” he said in the interview in New York. “Monetary policy is going to be very difficult to ease and direct intervention in the currency is a bit controversial in this environment where we’re still talking about trade policy, about currency policy with the U.S.”
為替介入すると揉めるから日銀に出来ることはほとんどないだろうと ww 日銀はこれ以上金利を下げることも出来ないうえにFRBが緊急利下げしてきましたからね。円高を回避する方法はもはやないような。。。
円高が進むと私にとってはダブルパンチです。
1つ目のパンチは株式資産の評価額が下がること。私がインデックス投資を開始したのが2018年。2年間で買い続けてきたS&P500指数のインデックスは1ドル=110円前後で買い続けてきました。それが95円まで下がると評価額が15%下がるという ww 2000万円近く投資しているので円高だけで約300万円も損する。株価自体も下がっているのでこれはイタイ ww
2つ目のパンチは私の本業で給料やボーナスが下がる可能性があること。私の取引先は海外企業なので支払いが海外の通貨なんです。円高の状態で海外の通貨で入金されると困るんですよ。例えば海外の会社に100万ドルで部品を納める契約をするとしましょう。1ドル=95円まで円高が進んだタイミングで100万ドル入金されると、これを日本円に変えると9,500万円。1ドル=110円なら11,000万円が手に入ったのに円高のせいで約14%に相当する1,500万円も売り上げが下がるという ww 実際はリスク分散のために、契約で1ドル=110円の固定レートにして通貨の半分を日本円、半分を米ドルにするとしても、それでも売り上げは7%減る ww
円高の進行は、今保有している株式資産と本業にマイナスに働いてしまうわけですが、米国株を安く購入できるという観点ではプラスに働きます。しかも今は株式指数も大きく下がっているので円高と株安の二重の効果を味方にできるベスト・タイミング ww
何事もPros & consがあるんですよ。円高/円安もそう。円高の悪い面だけを見て保有資産が減るとか給料が減るとか嘆くだけでは何も生まれません。ポジティブな見方をすれば株を安く買えるチャンスだと言えるわけです。ところが。もし円高のタイミングで現金が全然なかったら、株も買えず円高メリットを享受できず、資産の目減りを嘆くことしかできません。
こういう時のために現金はもっておきたい。だから私は一括投資はせず定期積立投資を続けるのです。一括投資しなかったおかげで、GSのオッサンが予言する1ドル=95円の超円高のメリットを余すことなく享受できるのです ww