
テレワークを開始して1週間程度が経過。どうしても出社する用があったので、午前だけ出社をしてきました。私の勤め先の周辺には商業施設があるのですが、そこは政府の緊急事態宣言を受けてビル丸ごと休館していました。アパレルや雑貨、本屋ばかりなので生活必需品ではないですからね。
ふとこのビルで何人ぐらいが働いているのかなと想像してみる。店舗はおそらく100ぐらい。1店舗当たり4人くらいが働いているとする。他にも警備員や掃除のオバちゃんとかのビルのオペレーションに関わる人も働いている人もいるので、全部で500人くらいが働いているか。商業施設では客の接待が主な業務で在宅勤務できる人はそのうち20%ぐらいとざっくり仮定してみると、ビル丸ごと休業したら400人は一時的に仕事を失っていることになりますね。ビル1棟でこの状況なので、日本全国で一時的に職を失っている人はかなりの数になるでしょう。一時的な休業ならまだしも、資金繰りが悪化してそのまま解雇とか倒産とかするケースも出てくるでしょう。アメリカではすでに1000万人以上が失業しているとのこと。日本の方が人を解雇するハードルが高いので失業者数はアメリカほどはいかなくても、これから増えていく可能性が高い。
こういう異常事態になって初めて感じるのは、仕事があることはいかに有難いか、ということ。社畜とかノン-社畜に関わらず一時的に収入が入らなくなるということはとても恐ろしいことですからね。
私もコロナショックで株式資産が大きく減ってしまいましたが、一時的な資産の減少なんて正直どうでもいいのです。なぜなら「株式資産が最悪どこまで減っても精神的に耐えられるか?」を意識してポートフォリオの株式比率を調整しているからです。そして株価なんてほっとおけば上昇することは歴史をふりかえれば目に見えているからです。
ところが失業して職を失うとなると話は違う。先が見えなくなるからです。失業したところで同じ給与レベルの会社に就職できるかどうか分からないし、いつ就職できるか分からないし、自分が希望している職につけるか分からないし、もしかしたらブラック企業に就職してしまうかもしれない。
今の会社が不満だから自発的に会社を変えるのと、失業したから会社を変えるのは全然違う。自分の市場価値を高めてどこの会社でもやっているスキルを身に着けようとは、強者の理想像で、そんなスーパーマンみたいなことは皆が皆できるわけがないんですよ ww
下の表は勤労者のストレスをランキングに点数を付けたものです。人がストレスを感じるイベントのうち2番目に高いのが「会社の倒産」。6番目が「会社を変える」。トップ20には転職や収入の減少も入っています。何が言いたいかというと、仕事を失うということで人間はいっぱいストレスを感じるということです。
何かのアンケートで日本のサラリーマンの勤労意欲は世界トップレベルで低いという結果が出ていました。労働でストレスを感じるのは避けようがないとしても、仕事を失うことでも同様にストレスを感じるんです。普段は会社に悪態つきまくっている人でも仕事なんてしたくねぇと言っている人でも、仕事を失ったら失ったらで仕事を渇望するでしょう。
あると困るが、ないとやはり困る。それが仕事です ww
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