前の記事では、「80%のアクティブファンドがインデックスに負ける。」というデータを紹介しました。米国のファンドマネージャーに限ると、投資期間が長いほど負ける確率は高まります。
じゃあ何故多くの人はアクティブファンドに投資してしまうのか?の答えの一つに「合成の誤謬 (conjunction fallacy)」という考え方があります。
Wikiから引用すると、合成の誤謬とは「一般的な状況よりも、特殊な状況の方が、蓋然性(確からしさや発生確率)が高いと誤判断すること」
アクティブファンド vs インデックスファンドのパフォーマンス比較に合成の誤謬をあてはめると、インデックス:一般的な状況、アクティブ:特殊な状況、と言い換えることができます。
指数に連動するだけのインデックスに比べて、アクティブは「無数の銘柄を選び、銘柄同士の相関を考慮しながら構成比率を決める」という特殊な操作を加えているので、上述の「特殊な状況」と言えます。
アクティブファンドを作るのは「ハードワーク」です。その「ハードワーク」から生まれたファンドが指数に負けるはずはない。ということ。
では何故インデックスが「ハードワーク」から生まれたアクティブより強いか?には、現代ポートフォリオ理論という理論的な裏付けがあるからです。現実世界が理論の前提を100%満足しているわけではありませんが、少なくとも理論的裏付けがある点では、アクティブに勝ります。
参考記事: