バリュー平均法について質問を頂きました。
はじめまして。
最近インデックス投資を始めた者です。 大変素晴らしいブログで、感謝しております。 特にライフサイクル投資術の現在価値の計算をとりいれたレバレッジのお話、 リターンの中央値を高めるレバレッジのお話などに感銘を受けました。 ところで、まとまった額のリスク資産を投資していくとき、 平均リターンは一括投資がベスト(元本割れリスクも大して高くない)、 心理的な要因を考えるならドルコスト平均法も可、 というのがよくある主張かと思いますが、 バリュー平均法(やナンピン)についてなにかお考えはおありでしょうか。 現在のような下落局面だと、一括投資は抵抗感があり、 上記のような投資額に変化をつける方法も直感的にはなかなか面白いと感じます。 お時間のあるときに記事などで考察していただければ幸甚です。 よろしくお願いします。
バリュー平均法は、簡単に言うと:
・保有ファンドの評価額に応じて投資金額を変える
・まず最終的な目標金額を決め、目標達成のために毎月投資する金額を決定
・例:10年後に360万円欲しいときは、毎月3万円の投資が必要
・評価額が1ヶ月目は3万円、2ヶ月目は6万円、3ヶ月目は9万円となるように運用
・評価額が設定金額を下回った場合は、目標金額になるように追加で購入、上回った場合は余剰分を売却(売らないノーセルバリュー法もある)
株価にあわせて投資額を変化させるのは面白いと思いますが、私がこの方法に少しネガティブな理由が2つあります。
まず第一に、「最終的な目標金額をどうやって決めるか?」です。バリュー平均法は目標金額ありきの投資法。目標金額が低すぎれば、上昇局面では投資金額はめちゃめちゃ少なくなるし、逆に目標金額が高すぎれば下落局面では投資金額が不足すると思います。
2つ目。まあ価値観次第ですが、定期的に評価額をチェックして投資金額をチョコチョコ変えるのが超絶面倒くさい。私なら、ね。
ドルコスト平均とバリュー平均の積立結果を、株価変動モデルで検証してみたいところですが、バリュー平均の方のシミュレーションが複雑すぎてちょっと私のスキルでは難しそうです。
思うに、株価は長期的に見れば上下を繰り返しながらゆるやかに上昇していくので、ドルコストもバリューも結果はそれほど変わらないのでは?と想像します。
仮にそうであれば、バリュー平均の肝である「目標金額の決定」と「投資額の計算の面倒くささ」がある分、私ならドルコスト平均を選びます。
ドルコスト平均の積立金額だって考えて決める必要があるじゃないか、と言われれば確かにそうなんですが、生活防衛資金1年分以外は全部投資と決めておけば、容易に決まると思います。
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