米国株式市場で各セクターの時価総額がどのように推移してきたかをこの記事で見ることができます。
例えば19世紀では市場のほとんどを金融セクターと輸送セクターが占めていました。一方で1920年代になると他のセクターの割合が大幅に増えて金融・輸送セクターは大きく下がったことが分かります。
この表は1900年と2018年に各セクターが占める割合を比較したもの。
かつて最大の時価総額を誇った輸送セクターは2018年にはたったの2%しかありません。この当時の輸送セクターには鉄道企業が入っていました。
金融は1900年と同程度の20%を維持しています。そしてコミュニケーション・セクターが大きく伸びている。
一方で1900年には存在しなかった情報技術とヘルスケアがあわせて20%以上の割合を占めるようになっていますね。2020年現在だとこの割合はもっと大きくなっています。
元記事は過去200年の推移を見ることで将来の株式市場を予測するのがいかに難しいかが分かると言っています。
私は現在30歳前半なのであと50年近くは生きていられる見込みですが、50年の間に市場がどうなるのか予測するのは難しそうです。
ただしこのグラフを見ると、ヘルスケアや情報通信技術セクターが1920年代に出現して以降は新しいセクターが生まれていないことが分かります。
この傾向が続けば、今後新しいセクターが生まれることはなくて今存在するセクターの中で、あるセクターが増えて別のセクターが減るのが繰り返されるのかもしれませんね。