資産運用

私が投資で学んだことは「不確実性への対処方法」。リスク管理は仕事・生活に応用出来て汎用性が高い。

投稿日:2021年2月5日 更新日:




 

インデックス投資を開始して2年半近くが経過しました。

投資を始めた当初は、投資関連の書籍やニュース記事を読むことで経済や金融に詳しくなることを資産運用の副次的な効果として期待していました。

ですが、実際に時間が経過してみて、経済や金融の知識を得ると言うよりも、別の側面で得るものが大きかったと思っています。それは「将来が予測できないという不確実な世界でどのように行動すべきか」という考える癖をつけることができたという点です。

私たちが住んでいる世界は予測のできない事象であふれています。例えば日常生活ではいつ地震が来るかもしれないという災害リスクがあります。買おうとしている鶏肉が実はマズイなんてリスクもあります。仕事ではある案件が開始したあとに契約時は予測していなかった事象が発生して大混乱する、なんてリスクがあります。

人間は生きていくうえで予想通りに全てがうまくいくなんてことはないわけです。良いことが起きるかもしれないし、悪いことが起きるかもしれない。ならば起きうる悪い事象がどれくらいの頻度で起きて、その悪い事象に対して日ごろからどの程度のコストをかけて対策するべきかを考えるのが重要だと。

 

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悪い事象、つまり発生してしまったときに自分に大きな損害を与えるような事象に備える。これはリスク管理ですが、優れた投資家はリスク管理に長けていると思います。

例えば米国のファンド・マネージャーであるハワード・マークス氏は「市場サイクルを見極める」でリスク管理の重要性について説いているし、他の著者のリスクに関する優れた書籍を紹介しています。顧客から預かった莫大な金を運用するという点で、リスクについては考えて考えて考え抜いているわけです。

すると、私がはじめに書いたように生きていくうえでリスク管理が重要なのであれば、優れた投資家が不確実性にどのような態度で臨んでいるかを知れば、たとえ投資をしていなくても、たとえ莫大な金を運用していなくても、彼らの姿勢から学ぶべきものは多いだろう。それが私が至った考えなのです。

 

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私の仕事の話になりますが、業務のひとつにリスク分析があります。ある事業をする場合、そこにどんなリスクがあるかを皆でワイワイ話し合って、対策を立てるのです。

例を挙げると「案件が始まったあとに鉱物資源の価格が上昇する可能性がある」とか「顧客が非協力的で人件費が多くかかる可能性あり」とか「ある契約書の文言の解釈で揉めて最終的に余計な作業が発生する可能性がある」なんてことを挙げていきます。

そしてそれぞれが顕在化したときのインパクトと発生確率を計算し、リスク全体に対するインパクトの期待値を計算します。それらのリスクを回避したり転嫁したりする方法も挙げていき、最終的にどのようにリスクに対応するかを決定します。これはリスク管理手法の一つです。

リスク管理に関する研究も多くなされていて、リスク管理こそが事業の全てだと考える人もいるそうです。

このように業務上でリスク管理手法に慣れていた私は、投資におけるリスク管理の考え方はスッと頭に入るものでした。ですが資家が書いた本を読むようになって、不確実性への対処法が日常生活にも使える汎用性の高い考え方だと気が付いたのです。その対処法とは、リスクがあることを認識し、リスクを回避・低減・転嫁する方法を決め、自分への損害を減らすということです。

この気づきこそが、投資から学んだことです。投資が私に与えてくれた不確実性への態度は、日常生活でのリスク管理意識を醸成するだけでなく、仕事でのリスク管理の意識を強化するものでした。私にとってこの気づきは大きな価値を持つものであることは間違いありません。

 

以下は私にピッタリとハマった本からの引用。

リスクに過敏になりすぎるのは本末転倒である。リスクをとってチャレンジを続けることはとても大切なことだ。だが同時に、決して惰性に流されることなく、不確実性に対する感受性と柔軟性を維持して意思決定をしていくことが、個人にとっても、企業などの組織にとっても、長期的な成功に不可欠な要素となる。・・・

リスク管理の本質は、専門的で技術的な部分にあるのではない。不確実性にいかに対処するかということこそが、その本質なのである。・・・

不確実性に備えることは、特殊な機能などでは決してない。すべての意思決定者がわきまえておかなければならない意思決定の本質そのものである。

 

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「未来は予測できない」と諦めず科学的にアプローチすることが道を切り開く。

 

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