資産運用

株価よもっと下げれ ww 湧き上がる破壊衝動

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こんなことを書くと頭おかしいかと思われるかもしれないのですが、あまりに株価が絶好調なのを見ると、そろそろ下がれ!と思ってくるんです。なんだか、破壊衝動のような気持ちがムラムラと湧き上がってしまう。最近の下げっぷりを見ると、もっともっと下がれと ww

8月の米国株は絶好調でした。株価はどんどん上がり、インデックス・ファンドの評価額は上がっていく。2000万円程度投資していれば1か月放置しておけば、資産が百万円増えたという人なんてザラにいるでしょう。

冷静に考えれば長期積立投資をする人にとって株価が上昇し続けることは、別に喜ばしいことではありません。積み立て投資をするということは、毎週とか毎月買い続けるということです。つまり株価が上がるということは、その分だけ高値で買ってしまうということ。

株価がどんどん上がって資産額が増えるのは本当に見ていて気持ちがいいです。でも気持ちよく感じている裏では、高値で買ってしまっているということは忘れてはならない。

積立投資をする以上は、株価が上昇するにつれて増える資産額を見て気持ち良く感じると同時に、しかし今後高値で買い続けてしまうというジレンマをかかえてしまう。

じゃあ積立をやめて下がったタイミングで買えばいいではないか、という意見もございましょう。でも、そのタイミングが読めないから積立やってるんですよね。5%とか10%下がったタイミングで買うと決めたところで、そのタイミングがずーっと来ない恐れもある。すると、買うタイミングが分からないし、待っていったらますます買えなくなるかもしれないという不安もある。これもまたジレンマ。

 

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だから、絶好調の株価を見ていたら、そろそろ下がれ!!と考えてしまう。上手くいきすぎているものを見ると、そろそろ躓いてほしいという、ちょっとブラックな気持ちに似ていますね ww

 

 

 

全然話は変わりますが、破壊衝動と書いていると三島由紀夫の「金閣寺」を思い出しました。若い僧侶が金閣寺に放火したという実在の事件を題材にした有名な小説です。

高校の時に読んで、あまりにつまらなくて読むのをやめてしまたのですが、私も甘ったれた学生時代を終えて、甘いも辛いも少しだけ分かってきた社会人になって読み返すと、これがまた面白く、三島由紀夫の表現力の天才さをちょっぴり理解できるようになってきたのです。

金閣を地上で最も美しいと考えていた青年は、どうしては破壊衝動を持つに至ったのか。文庫本を手にとって目についたところを抜粋すると。

おしなべて生あるものは、金閣のように厳密な一回性を持っていなかった。人間は自然のもろもろの属性の一部を受け持ち、かけがえのきく方法でそれを伝播し、繁殖するにすぎなかった。・・・

そのようにして金閣と人間存在とはますます明確な対比を示し、一方では人間の滅びやすい姿から、却って永生の幻が浮かび、金閣の不壊の美しさから、却って滅びの可能性が漂ってきた。人間のようにモータルなものは根絶することができないのだ。そして金閣のように不滅なものは消滅させることができるのだ。どうして人はそこに気が付かぬのだろう。私の独創性は疑うべくもなかった。明治三十年代に国宝に指定された金閣を私が焼けば、それは純粋な破壊、とりかえしのつかない破壊であり、人間の作った美の総量の目方を確実に減らすことになるである。・・・

「金閣を焼けば」と独言した。「その教育的効果はいちじるしいものがあるだろう。そのおかげで人は、類推による不滅が何の意味ももたないことを学ぶからだ。ただ単に持続してきた、五百五十年のあいだ鏡湖湖畔に立ち続けてきたということが、なんの保証にもならぬことを学ぶからだ。われわれの生存がその上に乗っかっている自明の前提が、明日にも崩れるという不安を学ぶからだ」

 

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金閣を焼けば「人間の作った美の総量の目方を確実に減らせる」なんていう表現方法がポンポン出てくるのだから、三島由紀夫は本当に天才だと思いますよ。私は数年前に奇跡的に雪が積もって光り輝く金閣を目の前で見たことがあるのですが、その時見て呆然とした、その美しさを思い出せば、この放火魔の言っている「美の総量を減らせる」と言っていることはよく分かる。

そして「類推による不滅が何の意味を持たない」なんていう表現には頭をガツンとやられます。小説「金閣寺」には仏教の諸行無常の匂いが立ちこめるのですが、仏道の基本的概念である無常に反して金閣の不滅を信じる愚かな人々を、この言葉で戒めているわけです。この小説では若い放火魔がその戒め役たらんとしたわけですが。

なんだか「金閣寺」を読んでいると、最近の株式投資の雰囲気、「米国株価は上がり続ける、ハイテク株価は上がり続ける」という気持ちがいいい推測に、冷や水を浴びせてくるような気がします。

私には株価が上がりすぎると翌月の給料を突っ込むとき購入口数が減ってしまうという、合理的な理由があります。そして、いまは粛々と積立を続ける期間だから株価は低くてもいい、株価が下がるとブログで公開する資産額が低く出てしまうという見栄えの悪さと言うデメリットしかないわけです。もちろん今は低くても20~30年後には上がっていてほしと言う自分勝手な欲望が前提ですが ww

あまりにも絶好調な米国株やハイテク株を見ていると、この放火魔ほどではないにせよ、そろそろ下がってしまえばいいという、破壊衝動が出てしまう。私のちょっぴり意地悪な感情。しかも株価が下がったとろで、何回も書いてますが、安値で買えるという恩恵にあずかれますからね。

 

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