チャンドラです。
過去のPERを用いて米国S&P500の将来のリターンを予測してみます。PER (株価収益率)とは、「株価を1株あたりの純資産の額で割った値」のことで、株価が割高か割安かを判断するための指標になります。
過去のデータによると、ある時点のPERと将来の平均リターンにはある程度の相関関係があることが分かっています。そこで過去のデータを使用してリターンを予測してみます。
下のグラフはStarCapitalが公開している株価のデータです。横軸がある時点のPER、縦軸がその時点から10年~15年間の平均リターンです。
分かりやすいようにS&P500が分布している範囲だけ黄色でハイライトしています。
出典:starcapital
現在のPERは19.2です。これをもとに将来のリターンを調べてみると、-3%~13%の間に分布することが分かりました。元データが手に入らなかったため、PER=19.2%の線上でデータがどのように分布しているかは分かりませんでしたが、満遍なく分布していると仮定します。するとリターンの平均は5%であることが分かります。そして、リターンがプラスになる可能性は81%、リターンがマイナスになる可能性は19%であることも分かります。
一般的にPERが大きいほど長期リターンが小さくなり、PERが小さいほどリターンが大きくなることと言われています。このグラフはその傾向を表しています。S&P500の過去のPERの大半は10~20の間に分布しており、リターンはおおむね-3%~15%の間に分布することが分かります。
従ってPERが10~20の間で推移する場合は、それほど将来のリターンに差が出ない言えるかもしれません。ところがPERが10を切ると長期リターンの分布がグラフの上の移動することが分かります。そのリターンは8%~16%でマイナスになったことはありません。つまりPERが10を切ったときが買い増しするチャンスだと言えます。
PERはmyINDEXなどで簡単に調べることができるので、常にチェックしておくといいと思います。
それでは。
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