株価は面白いように上昇し続けるときもあれば、悲しいほど下がり続けることもあります。
過去の実績を分析するとS&P500は年間平均リターンが7%。だからS&P500には上昇トレンド (価格変動モデルでいうドリフト項が正)があるわけですが、平均が7%というだけであってリターンは必ず7%の周りを上下しています。
それは下のグラフを見れば分かります。これは1920年~2020年のS&P500の年間リターンをグラフにしたもの。ある時点の年間リターンはちょうど1年前の株価からどれだけ上昇したか?と定義しています。(各年度のリターンをプロットしたものでありません。)
ある時点でリターンが30%だったら「おお!1年前よりも30%も上がった!!米国株ってすごい!!」と嬉しくなる (^^♪
一方、別の時点でリターンが-30%だったら「は?1年前よりも30%も下がったし!!米国株ってクソじゃないか!!」と憤る (# ゚Д゚)
このグラフをみればその繰り返しであることが分かります。そのサイクルを繰り返しつつも、長期で見れば株価は少しずつ上昇しているんです。年間リターン0%よりも上に来る頻度が、下に来る頻度よりも多いと言うこと。だから長期的には上昇。
このサイクルの周期がどれくらいなのかを分析してみるのは面白そうです。どんぶり勘定で3~5年のように見えます。ということは30年投資すれば6~10サイクルを経験することになります。
ハワード・マークスが言う「市場サイクルを見極めろ」というのは、短期ではなく長期的な目線をもってサイクルが存在することを認識しろ、ということなんでしょう。グラフを見れば一目瞭然です。
参考図書:
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