
フィンランド人は午後4時に帰宅する。働き方改革、定時退社、ワークライフバランス。なんでもかんでもフィンランド、フィンランド、フィンランド。実際にフィンランド行って4時帰宅してるの見たことある人いるのか??
午前8時から働き始め、午後4時を過ぎると、あっという間に人がいなくなるというフィンランドのオフィス。法律上、1日8時間、週40時間以内の勤務時間を守るのは当たり前、業種によって違いはあるが、10~15分のコーヒー休憩が業務時間に含まれる。週に1度以上、在宅勤務している人は3割ほどで、子育てのために在宅での勤務を希望する人もいれば、家が遠いからと在宅勤務する人もいる。有給消化率は100%だという・・・
フィンランドが徹底したワークライフバランスを実現できるのは、国や企業の努力もあるが、一番には社会全体の常識として、“プライベートを大切にすることは当然”という考えが根付いていることが大きいだろう。規定時間はしっかり働くが、残ってまで働く必要はない。周りの顔色を伺い、定時以降も残り続けるなんてナンセンス。いかに効率よく仕事を終え、プライベートに時間を割くかを一人一人が考えているのだ・・・
日本の働き方改革を加速させるためには、フィンランドをお手本として、各自が自分の働き方を見直すことが必要だろう。
引用:ダヴィンチニュース
私の出社時間は朝の7時半、退社は9時か10時。とにかく毎日がプレッシャー。まあ私より長時間している人なんて腐るほどいるでしょう。私は仕事が好きなので長時間勤務をブーブー言うつもりはないけど、なぜ長時間働かないと仕事が終わらないのか真面目に考えてみましたよ。
私の業界は受注産業。競合他社より安く短納期で品質が高いものを納めないといけない。なぜならそうしないと仕事を受注できないから。納期を見積もるときは従業員が残業をやらないベースで見積もるわけですが、競合に負けそうなら見積もった納期をグッと絞ったりするんですね。それだけではない。受注した後も仕事が理想通りに進むことはほとんどなく、様々な外乱が発生して進捗遅れが発生するわけです。関わる人間や組織が増えれば増えるほどコントロールが難しくなるのです。
日本の働き方改革を加速させるためには、フィンランドをお手本として、各自が自分の働き方を見直すことが必要だろう。
この言葉、言うのは簡単だが実践するのは難しい。バカでも書ける結論ですよね ww ヤッツケで記事をまとめた感じがプンプンします。自分の働き方を見直したところで何も変わらないからみな残業しているんですよ ww
長時間労働する一番の理由は納期を守るためでしょう。「ウチの会社では従業員を定時に帰らせるポリシーがあるので納期守れません」なんて言えるはずがないでしょう ww どんな外乱があろうが納期は死守です。「納期なんて少しくらい遅れたって問題ないっしょ?」ですって?ダメですよww
企業っていうのはあらゆることにスケジュールを組んで動いているんですよ。ある製品がいつまでに届くとか、ある施設がいつまでに完成するとか、ある社内システムがいつまでに完成するとか、売り上げがいつ入金されるかとか。期日通りに物事が動いてそれらが互いに機能してはじめて営利活動ができて、稼いで、最終的に株主に利益を還元できるんです。「納期守るの無理っす、ごめんチャイ」で済むわけがないんですよ。小さな何かが遅れた結果、その背後にある大きな事業が遅れる可能性があり、それが株主への不利益になりえるからです。実はこういう全体を見通さずに、納期を重視しないマヌケな人間が多い ww 「木を見て森を見ず」はダメですよ。「私のワークライフバランス」なんて、株主は1ミリも興味はないのですから ww
これだから日本の会社は ww という声が聞こえそうですが、私の今の仕事の顧客は欧米のグローバル企業ですよ。彼らは少しでも納期遅れの素振りを見せれば騒ぎまくります ww ちなみに長時間労働をヨシとしない欧米系の企業と組んで仕事をしていますが、そちらの企業の進捗遅れが発覚したときはエグいクレームされていましたね。
ちなみに私の個人的経験ですが、欧米企業ってビビるほど仕事がトロイです。というか終わらす気がない ww よく「こいつら終わらせる気あんの?」とディスられています。ディスっているのは社畜の日本人たちですが ww まあ業界にもよると思いますが、欧米人がだれでも効率よく仕事を終わらせようとしているという認識は持たない方がいいでしょう。本人の納期意識が低すぎるだけかもしれないので ww
で色々考えたわけですが、私が社畜な理由を分析していくと:
会社が競合に勝つために無理して仕事を短納期で受注するから ← そもそも顧客が短納期を要求しているから ← 短納期を求めるのは早く事業を始めたいから ← 早く事業を始めたいのは早く稼ぎたいから ← 早く稼ぎたいのは株主からのプレッシャーがあるから
短納期で受注したからといって必ずしも社畜するわけではないけど、案件を理想通りに進めることは難しい ← なぜならある案件に多くの人々や多くの組織が関わるから ← なぜなら他人のコントロールは難しいから ← 他人をコントロールする能力が弱い
というわけで根本理由をつきつめると:
(外的要因)顧客が株主から受けるプレッシャー
(内的要因)他人をコントロールする能力が弱い
※自分の能力不足は除いています。
外的要因を排除するのは難しい。しかし利用することはできる。それは自分も株主になること。自分が株主になったからといって社畜をやめることはできませんが、利益を得ようと死に物狂いで活動を続ける企業からその利益の一部を還元してもらえることができるわけです。そこには私のような社畜たちの汗と涙がつまっているわけですが ww
そして内的要因である「他人をコントロールする力の弱さ」。これは自分で鍛えるしかありません。他人と共同作業して仕事を進めるときに自分がサービス残業をやめたいと思うのであれば、相手をコントロールして相手に納期と品質を守らせることが重要です。言い訳なんて許したらだめなんですよ。やらせるんです。自分が社畜をやめるためには。社畜を押し付けるんです ww 納期を守れない相手が悪いんですから ww
皆が定時に帰れる帰れる社会は素晴らしい。それが理想です。その理想を実現するには生産活動に関わる全ての人間が合意した内容をきちんと実行すること。それが大前提です。それができないなら相手に社畜になってもらうしかないんですよ。
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フィンランドは納期守らずに問題なくやってるんですかね?
不思議だ
コメントありがとうございます。
そこは私もよく分かりません。何故国民の多くが定時で帰れるのかを掘り下げたレポートとかを見てみたいですね。
まあ皆定時で帰る割には少子化が進んでいるらしいですが ww