人を変えたければ、とびきり明確な指示を与えなければならない。
ダン・ハース氏の著書「スイッチ!」には、人を変えるためのヒントがたくさん書かれています。
そのなかの一つが、人に指示をするときはとにかく明確にしろ、ということです。
下が一例です。
ウエストバージニア大学の研究者は、州の住民が健康的な食生活を送るために何をすればいいか考えていた。健康的な食生活を送る方法は考え出せばキリがない。
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研究者たちは大抵のアメリカ人が牛乳を飲み、牛乳に多くの飽和脂肪が含めれているのに着目した。牛乳をホールミルクから低脂肪乳に変えれば、脂肪摂取量を減らせる。
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そこで彼らは自治体でキャンペーンを開始し、テレビや新聞で二週間にわたって住民に低脂肪乳を飲むように宣伝した。ある広告ではホールミルクにベーコン5枚分の脂肪が含まれていることを試験管を使って実演した。
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キャンペーン後、低脂肪乳の市場シェアが18%から41%に伸びた。
この例を見て分かる通り、住民がするべきことは明確です。
低脂肪乳を飲む。ザッツオールです。
「もっと健康的に行動しよう」と訴えても解釈のしかたは様々。
だから選択肢を減らしてしまうのです。
選択肢が少なければ少ないほど、人は行動に移せるからです。
人を変えたければ、「もっと健康的に行動しよう」と訴えてもだめだ。
むしろ、「次にスーパーの乳製品コーナーに立寄ったら、ホールミルクではなく低脂肪乳に手を伸ばしなさい」というべきなのだ。
「貯蓄から投資へ」という言葉が広がっています。
投資を広げていく方法も、「スイッチ!」で紹介されているように、投資初心者が何をすべきかをとびきり明確にしないと、投資は定着しないでしょう。
下は私がやっている方法ですが、
(1) SBI証券に口座を作る
(2) 全世界株式と米国株式のインデックス・ファンドを買う
(3) ファンドは手数料ゼロで信託報酬が安い、emaxis slimを選ぶ
(4) 毎月定額を買って積み立てる。途中でやめない。
(5) NISAや確定拠出年金をフル活用
やっていることは山崎元氏の「ほったらかし投資」に書いていることそのままです。
この本で紹介している方法はとにかく明確なのです。
やることが明確だからこそ、人を動かすことができるのです。
私も実際この本を読んでインデックス投資を始めましたしね。
投資のトの字も知らない私ガッ!
ただしやることが明確だからと言って、それに飛びついて行動すればなんでもうまくいく、というわけではありません。
証券口座の窓口で手数料が高いクソみたいな投信を買わされる人がいます。それが一例です。
対面で「投信買いたい」といえば、当然具体的な金融商品を紹介されます。
ゴチャゴチャ迷うくらいなら金融のプロが薦めた商品にしよう。(何も考えなくていいし!)
こうして高い手数料を取られてしまう。
対面営業で高い手数料の投信を紹介されるのは目に見えています。
ということは下で(0)を加えれば、さらにやることが明確になり、ボラれる可能性もなくなるでしょう。
(0) 営業マンから決してファンドを買わない。
(1) SBI証券に口座を作る
(2) 全世界株式と米国株式のインデックス・ファンドを買う
(3) ファンドは手数料ゼロで信託報酬が安い、emaxis slimを選ぶ
(4) 毎月定額を買って積み立てる。途中でやめない。
(5) NISAや確定拠出年金をフル活用
ちなみにこの「スイッチ!」という本はケーススタディが多く実践的でかなりおススメです。
仕事の先延ばし、禁煙の失敗……個人も組織もなかなか変われないのはなぜ?
それは私たちのなかで「象〈感情〉」と「象使い〈理性〉」が闘っているから。
短絡的だけれど前に進むエネルギーにあふれた象と、
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わずかな工夫でこの両方に訴えかければ、変化は驚くほど簡単に起こすことができる!
ビジネス界で大人気のハース兄弟が、変わるための3つの実践的プロセスを明かす!
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そこまで説明したんだが、俺の友達はSBIに口座の作り方がわからなくて断念したよ。
サラリーマンやってて時間とか精神に余裕がないとそんなちょっとしたことがものすごく面倒に感じるんだろうなあ
コメントありがとうございます。
確かにネットの証券口座を作る書類仕事が一番めんどくさいですね。同感です。
自力で口座をストレスなくつくれるように、動画とかあったらいいかもしれませんね。