前回の続き。
すぐれた投資家はサイクルに注意を向けている。過去にあったパターンが繰り返されている様子はないかを気にかけ、問題とすべき様々なサイクルのどこに今、自分たちが位置しているのかを感じ取り、そうしたことが自身の行動にどのような影響を及ぼすのかを理解する。
市場平均株価がサイクルを示すのは分かったが、そのサイクルは見えにくいんです。なぜなら人間は短期的な視点になりやすいから。
現実には、これらのものの動きは短期的に、何よりも人間が関与することによって大きく左右される。そして、人間は一貫性があるとはいいがたい生き物である。それどころか、多くの場合、大雑把に「心理」という言葉でまとめられるもののせいで、何かと揺れ動く。
長期的にはサイクルを示すにも関わらず、短期的には投資家の「心理」によって株価にはサイクルを見えにくくするような変動が起きる。
そう考えると、「市場サイクルを極める」から引用した上のようなきれいな上昇傾向を示す正弦波は、下のような短期的なランダムな変動を取り入れた変動になると思います。
「市場サイクルを極める」では口酸っぱく「市場サイクルに注意を向けよ」と説きますが、やはり長期的なサイクルを見えにくくするよう短期的な変動が絶えず発生することはよーく頭に入れておく必要があると思います。
具体的にどうやって???
それはやはり金の流れだと思います。金が株に流れ込んでいるのか、債券に流れ込んでいるのか?株価変動要因はたくさんあれど、サイクルに影響するのは金利ではないかと思います。