私が名著だと思っている「ライフサイクル投資術」は、今手元にある現金をベースに株式比率を計算するのではなく、生涯の貯金額をベースに株式比率を計算しろと説いています。
例えば30歳で手元に5万ドルあるとして、株式比率を80%にするために4万ドルの株を買う。これは間違い!退職する65歳までに手に入れる貯金額を現在価値に換算した12万ドルも加えた17万ドルが手元にあるとみなして、そのうちの80%に相当する14万ドル分の株をレバレッジをかけて買いなさいと。これがライフサイクル投資術が説く株式を市場に最大限晒す方法です。(ただしレバレッジは最大2倍として14万ドルに近づけるように株を買う、が本書の正確な主張)
では収入が平均的なサラリーマンの生涯貯金額はいくらか?ライフサイクル投資を実践するためにどのように株を買っていくべきかを計算してみました。
平均的なサラリーマンの平均年収は441万円。前の記事でもやったように平均年収441万円の島根銀行の年収推移を利用します。
引用:年収ガイド
年収推移は次の通りです。運用開始時は30歳で年収は330万円、52歳で最高額の570万円まで上がります。運用は59歳で終了するとします。
年収に対する貯蓄率は10%とします。30年間の貯金額は1377万円。
30歳時点で貯金が300万円とすると、これに生涯貯金額の1377万円を加えると合計1677万円です。
このリーマンの資産における株式比率を79% (※)とした場合、36歳までレバレッジを2倍にし、44歳まで徐々にレバレッジを1まで下げて、あとは59歳までレバレッジなしで運用すればいいことが分かります。それが下の図です。
(※) RPA=2相当。詳しくは記事を参照。
このとき年利3%で運用すると仮定すると、資産は30年後に3300万円まで増やせます。
ライフサイクル投資と普通の積立投資を比較したのが下の図です。レバレッジありがライフサイクル投資、レバレッジなしが積立投資。ライフサイクル投資では30年後資産が3300万円ですが、積立投資では2930万円。ライフサイクルの方が若いうちにレバレッジをかけて運用したおかげで資産を370万円資産を増やすことができました。
関連記事:
オレは平均的なサラリーマンじゃねぇという方はこちら↓
たった200万円のためにリスク取るんだ
コメントありがとうございます。
そう!平均的なリーマンならたった200万円なんですよ ww
というわけで私はやってません ww 興味はあるんですがねぇ。。。