私は社畜サラリーマンですが、サラリーマンの肩身は狭くなってきているように感じています。サラリーマンをディスる本とか記事がポンっと出てきて、それが共感されて拡散しているような風潮がある。
まあ私はそんなことに気にしなければいいだけなんですが、子持ちのサラリーマンなんかにとっては苦々しいでしょうね。思春期の子供が「サラリーマンとかキモイ」とか「絶滅危惧種 ww」なんて言い出した日には、何のために働いているんだろう、なんて考えてしまうかもしれませんね。
これは、なかなか刺激的な記事。
外資系企業に勤めてわかった「日本人の働きが”あまちゃん”である理由」
「日本人」というのは主語が大きすぎるような気がするものの、競争が激しい外資系企業で働く人たちのコラムは参考になる点も多いので結構読んだりしてるんですよ。
ところがこの記事はヒドイ ww こんなヒドイ結論は初めて読みましたよ。
今の日本の企業社会でも「がんばった」ことは当然にして評価されるべきだという概念がある。
??? 昭和ならともかく2020年にそんな概念あるのか??
今の日本の企業社会でも「がんばった」ことは当然にして評価されるべきだという概念がある。ところが、私の勤めた外資系コンサルティングファームでは、この論理は全く通用しなかった。
私が参加したあるプロジェクトが終了したときに、そのプロジェクトをふりかえりながら各人の評価が行われた。そのプロジェクトはデータも膨大で、分析には大変な労苦があった。毎日死ぬほど残業し頑張ったプロジェクトだった。ところが私についた評価は、当人としては到底満足できる水準のものではなかったのだ。
私は評価ミーティングにおいて、このプロジェクトの中で私が果たした役割について一生懸命説明をし、自らの分析がなければ成功は覚束なかったことを力説した。とにかく「一生懸命」やったのだ。そのことを評価してくれない会社の評価に、当時の私はおおいに不満があったのだ。
ところが私のアピールをずっと聞いていたプロジェクトリーダーはこう言った。
「うん、それで?」
それで、ってどういうことだ。怪訝な顔をする私にリーダーは言った。
「うん、君は一生懸命やってくれた。納期も守った。分析に間違いもなかった。でもそれだけだよね。だいたい一生懸命やることなんてあたりまえだよ。そうじゃなかったらクビだよね、ははは」
年俸制、無制限の休暇、自由な勤務時間……。会社が私に何を求めているのかがようやくわかり始めた時期でもあった。一生懸命にやったから報われる、世の中はそんな「あまちゃん」の世界ではなかったのである。
その後日本の会社にも勤めるようになって、私はこのことの意義を深く意識するようになった。同僚や部下の方からもずいぶんと言われた。
「私は一生懸命やっています。だから評価してください!」
おそらくこれは単純作業に従事する労働者に対しては十分に考慮されるべき要素なのだろうが、付加価値を創出するような業種ではほとんど評価の対象にはならないことに気付いた。
・・・
一生懸命なんてあたりまえ、なのだ。
どうも、日本の企業では成果は関係なく一生懸命やった人が評価される仕組みだから外資系に比べて甘い、と言いたいようなのだが、本当にそう??
私の会社はバリバリの日系ですが「一生懸命やってるから評価上げろ」とか言ってる社員を私は今までみたことがありません。仮にそんなこと上司の前で言ったら「うん、それで?」なんてもんじゃない、「学生気分?」とか「成果出せよカス」とか「ちょっと色々考えなおした方がいいよ。」なんて言われそうですよ ww
付け加えておくと、私は欧米企業から出向にきていた欧米人の評価をやったことがあります。会社は全然違うのですが、こっちのオフィスで執務しているということで私から見てその欧米人がどのように仕事に貢献しているかを評価してほいしいから評価表を埋めろと向こうの会社から送られてきたんです。
で、その評価項目を見たんですが私の会社で使っているものとほとんど同じ一緒だったんですよ。内容は「どういう成果をあげたか?」「チームにどう貢献したか?」とかそんな感じでした。
私の会社の評価項目は他の日系に比べて特殊だとは思えないので、欧米企業も日系も似たような視点で社員を評価しているんじゃないかと思います。
欧米企業に比べて日系は年功序列が残っているしクビになりにくいという点で「あまちゃん」という点は理解できなくもないが、あまりにも極論すぎでしょう。
「今の日本の企業社会でも「がんばった」ことは当然にして評価されるべきだという概念がある」
ありませんよ、そんなの。高校野球かよ ww
ふざけた記事でサラリーマンをディスってミスリードするのはやめろ、と言いたい。
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メディアって、見る程に人を憂鬱にさせたりする事がありますね。どの企業の誰それさんか分からない人の話は聞き流すくらいでいいですよね。
以前も日本人男性の悪口に溢れた風潮があったと思い出します。女性社員の地位とか妊娠、子育てで差別やハラスメントとか、色々。
実際、自分の体験ではそんな男性は1人もいませんでしたよ。まあ会社も人も千差万別ではありますが。
今でも「日本は女性差別社会よ。」と言う女性(ネット)がいますが、何を指しているのかは分かりません。実社会ではみんな自分自身が選択して、自分の心地よい働き方(生活の為にオーバーワークで頑張る人もいるけど)を続けています。私の周りの狭い世界の話ですが。
日本が上手くいかなければ良いと思う層がいるんだな、と思うに至りました。
コメントありがとうございます。
>日本が上手くいかなければ良いと思う層がいるんだな、と思うに至りました。
人はネガティブなニュースに関心を持ちやすいそうです。
本なりウェブ記事のPVで稼ぐ側からすれば、それを利用してネガティブなニュースを流す方が儲かるので、そういうニュースが溢れる傾向になりますね。