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バフェットは現代ポートフォリオ理論にこう反論したが、私はそれでもインデックス投資派

投稿日:2020年1月8日 更新日:




 

株式指数に連動するインデックス・ファンドに投資することで最も低いリスクで高いリターンを得ることができる、というのが現代ポートフォリオ理論から導きだされる結論です。

現代ポートフォリオ理論は、株価はランダムに変動するというランダムウォーク理論に基づきます。ランダムに動くから明日の株価を正確に当てることはできない。だから、インデックス・ファンドよりも高いリターンを出すことができる投資家は、「たまたま」高いリターンが出せているに過ぎないというわけです。

一方で市場平均よりも高いリターンをあげている投資家たちが存在することも確かです。例えばウォーレン・バフェット。バフェットが投資を始めた時点からS&P500の年平均リターンは約10%でしたが、バフェットのリターンは20%を超えています。

ランダムウォーク理論に従えばバフェットが成功したのは「たまたま」ということになります。どれくらいたまたまかというと、米国の株式投資の平均リターンと標準偏差をそれぞれ20%、10%と仮定すると、1億人に1人がバフェットなみの成績を残せたことになると言われています。それではバフェットはその「たまたま」の1億人に1人なのか?

 

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このランダムウォーク理論に対してバフェットは下のように反論しています。「グレアム・ドッド村のスーパー投資家たち」からの引用です。

まずはみなさんに全国民的コイン投げ大会が行われことを想像してもらいたいと思います。2億2500万人の全アメリカ国民に対して、明朝、各々一ドルずつ掛け金を出すように頼みます。人々は日の出とともに外に出て、表か裏かを声に出して一斉にコインを投げます。予想が当たった人は、外れた人から1ドルもらいます。当たって得たおカネは、すべてが翌日の掛け金に回されます。10回目のコイン投げが終わった10日目の朝には、およそ2万人の国民が勝ち残り、その全員が1000ドル余りを手にしていることになります。

勝者が敗者から順当に掛け金を回収していけば、さらに10日後には20回連続でコイン投げを勝ち抜いて、1ドルを100万ドル以上に増やした215人が残ります。2億2500万ドルが回収され、2億2500万ドルが勝者の手に残ったことになります。

このころには、勝者たちはもう正気を失っています。・・・彼らは国内を飛び回って「効率的コイン投げセミナー」に参加し、疑い深い講師陣を相手取って「それがあり得ないと言うなら、われわれ215人の存在をどう説明するのだ」と食って掛かることでしょう。

そこで恐らくどこかのビジネススクールの教授が無礼にも割って入り、ある事実を提起するはずです。つまり、2億2500万匹のオランウータンに同様のことをやらせても、結果はほとんど同じだ。つまり、20回連続で勝ち抜いた215匹の自己中心的なオランウータンが残るであろう、と。

しかし今から私が述べる例には、重要な相違点がいくつかあります。第一に、もしも(A)2億2500万匹のオランウータンを、米国民とほぼ同様の人口分布で全国に分散させ、(B)215頭が20日後に勝ち残り、(C)そのうちの40匹がネブラスカ州オマハのある特定の動物園にいるオランウータンだとすれば、何か理由があるとみんなが確信するはずです。そこで動物園に出向き、どんなエサを与えているのか、特別な運動をさせているのか、どんな本を読ませているのかなど、ありとあらゆることを飼育係に尋ねることでしょう。つまり、成功者が異常なまでに集中していることに気づけば、それが単なる偶然にすぎないかもしれなくとも、その因果関係を知りたいと思うだろうということです。

 

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この反論が素晴らしいと思います。何故なら数字を使って説得力を持たせているからです。

この反論では投資家をコイン投げ大会に参加するアメリカ国民に例えています。コインを投げて表が出るか裏が出るかは完全にランダムです。アメリカ中で20回コイン投げをやった結果勝ち残る215人はアメリカの各州の人口分布に従って分布するだろうと。

しかし、バフェット含め株式投資で市場平均を超える高いリターンを出している投資家たちは、投資方法がランダムではなく確かな共通点がある。それはベンジャミン・グレアムとデビッド・ドッドが提唱したバリュー投資を実践していること。好成績を収める複数の投資家に共通点がある事実は、ランダムウォーク理論を疑う根拠になるというわけです。

私自身は現代ポートフォリオ理論の帰結である「時価総額の加重平均に投資するのが最適である」を支持しているので、インデックス以外に投資するつもりはありません。

バフェット氏の言うことには一理ありますが、たとえバフェット氏の言うように市場平均を超える投資方法があるとしても、私自身がそんな投資法を手に入れる確率を見積もれない。

見積もれないということは不確定、つまりリスクです。リスクに対応する方法は次の4つのうちどれかです。回避・転嫁・低減・受容。インデックスに投資してそこそこのリターンを手にする選択肢がある以上、余計なリスクは回避すべし、というのが私の結論です。

 

 

参考:

現代ポートフォリオ理論を簡単な数式で説明している良書。エッセンスだけなら四則演算で理解できるほど単純。単純だから素晴らしく、そして奥深い。

 

 

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