読者様から質問を頂きました。(一部読みやすいように編集済み。)
2017年に投資した米国株のインデックスファンド、一般NISAの120万分が今年で非課税期間が終わります。ロールオーバーしたいのですが、数年前に積み立てNISAに変更しているため、それができません。
現在、約67%の利益がでています。選択肢としては①売却(利益に対する20%課税なし)②一般課税口座へ移管
になると思います。証券会社の人は①を薦めてきましたが、現時点でまとまった現金は必要としておらず、7,8年後に住宅ローンの繰り上げ返済や子供の教育資金が必要になってきますが、その時点でも貯金や義実家からの毎年の資金援助(生前贈与)でやりくりできる想定なので、必要となるのは老後かと考えています。
②を選択した時に将来的に(20年後くらい)さらに今より20%以上利益がでるなら、②を選ぶべきなのか?という素人考えなのですが、あまり数字にも投資にも詳しくなく(なのでインデックスファンドだけを買っているのですが・・・・)自信がありません。
不躾ですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。
私は以下のように回答しました。
>現在、約67%の利益がでています。選択肢としては①売却(利益に対する20%課税なし)②一般課税口座へ移管になると思います。
証券会社の人は①を薦めてきましたが、現時点でまとまった現金は必要としておらず、7,8年後に住宅ローンの繰り上げ返済や子供の教育資金が必要になってきますが、その時点でも貯金や義実家からの毎年の資金援助(生前贈与)でやりくりできる想定なので、必要となるのは老後かと考えています。今すぐ何らかの理由で現金が必要なら①、そうではなくこれまでと同じ米国株のインデックスファンドで運用する予定ならば②を選択することを薦めます。
なぜなら、仮に①で売却したあとにまた同じ米国株のインデックスファンドで運用するなら、②とやってることは同じだからです。
>②を選択した時に将来的に(20年後くらい)さらに今より20%以上利益がでるなら、②を選ぶべきなのか?という素人考えなのですが、あまり数字にも投資にも詳しくなく(なのでインデックスファンドだけを買っているのですが・・・・)自信がありません。
仮に②で20年間運用して売却するとすれば、年平均利回りを7%、売却益に20%課税されるとして、リターンの平均値は (1.07)^20 x 0.8 = 3.1倍なので、①で売却して現金でもっておくよりずっと有利だと思います。
>証券会社の人は①を薦めてきましたが、
証券会社の人に①を薦める理由を聞いてみることをお薦めします。そこで納得がいく定量的な回答が得られないのであれば、信用すべきでないと思います。
シンプルに言えば、「現金が今すぐ必要な理由がないなら、売らずに持っておいた方が良い」ということです。
私のブログでもインデックス投資推奨本でも色々なところで書かれていますが、インデックス投資は長期投資が鉄則です。(「長期」とは20~30年を想定。)
鉄則からブレないようにするのが大切だと思います。
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長期投資の定量的な検証は過去記事を参照してください。