「ワークマン式「しない経営」」という本が面白かったので紹介。
「何をやらなか」を決めることが大切だと強調しているんですが、一部を抜粋すると、
「しない経営」により、「社員よし」「加盟店よし」「取引先よし」「会社よし」の“四方よしの経営”ができている。
「しない」とは、相手の立場で考えると、「されない」ということだ。無用な干渉がされないことで、自分の時間を有効に使えるので、ストレスフリーで売上を上げ、自分のペースで楽しく働くことが出来る。
価値を生まない無駄なことはしない。
社内行事をしない。会議を極力しない。経営幹部は極力出社しない。幹部は思いつきでアイデアを口にしない。
大企業は社員が多く、さまざまな部署に分かれている。一人ひとりが判断できる範囲が狭いので、一つのことを決める時も、たくさんの人に意見を聞きながらまとめる。多くの人の意見をとりまとめるために会議が増える。だが、対外的には価値を生まない内向きの仕事だ。
「価値を生まない無駄なことはしない」というのは何も目新しい話ではありません。
例えば製造業の世界では、製造工程から無駄を徹底的に排除するトヨタ生産方式が有名ですが、その考え方は40年以上も前からあります。
世の中には2種類の業務があって、製造のようにある程度「作業化できる」業務と、解が多くてかつ外部要因の影響も受けやすいような「作業化できない意思決定」業務の2種類があるわけ。
後者に関しては多くの人の知識と知恵が必要になるので、なんでもかんでも「会議しない」では済まないでしょう。
とはいえ、やはり「価値を生まない無駄なことはしない」という考え方は常に持っておきたいですね。
ところでこの考え方を投資に応用するとどうなるか?
その話は次回。
トヨタ生産方式 脱規模の経営をめざして【電子書籍】[ 大野耐一 ]
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