正月は親戚で集まって談笑していたんですよ。私の家族と家族Aと家族B。家族Aは比較的裕福。家族Bと私の家族は普通。
そこで家族Aのオバサマ (オバサマAと呼びます)が生活費がかかりすぎて死ぬまでに年金で食っていけるか心配的な話を始めたんです。まあ、どこの家庭でも話題にはあがるでしょう。
家族Bのいお兄さん (お兄さんBと呼びます)は家計の管理はしっかりしていて、3人家族で月間の食費がたった3万円で生活しているそうなんですが、お兄さんBがオバサマAに「食費は月にどれくらいかかっているんですか?」と聞いたんですよ。
オバサマAは「う~ん、そうね~。大体10万円くらいね。これって多いかしら?どう思う?」
私とお兄さんBはオバサマAに「どう思う?」と聞かたんです。オバサマAは子供も独立して夫と二人暮らし。私は「どう考えても多すぎだろ ww」と心の中で思っていたんですが、そのまま口に出すのはやめたんです。
金持ちってプライドが高い人が比較的多いじゃないですか?ということは、ここで「食費に金を使いすぎです。」なんて直球で答えると機嫌を損ねることは確実。こういうときはオバサマAが望んでいる答えは決まっているんです。「月10万円の食費は高くないですよ。妥当ですよ。」っていう答えが。
この質問はまさに地雷。でもウソつくのはよくないよなぁとかウジウジ考えていたら、お兄さんBがぶっこんでくれたんです。「月に10万円の食費は高すぎますよ。ちょっと金遣いが荒いですね。」
お兄さんBは「2人暮らしなら食費3万円で暮らせるし、少し高級な食材をたまに買うとして4万円が適正な金額と思いますよ」的なことを理路整然と述べていました。私もオバサマAもウンウンと頷いて聞いていました。
お兄さんBの家族は用事があると言って先に帰りました。その後も談笑が続いたんですが、オバサマAは何故か話を蒸し返してきてこう言いだすんですよ。
「というか人の家庭の食費が高いとか低いとか、他人が言う権利あるわけ?何なの?”金遣いが荒い”って。よくそんなこと言えるわね。その神経が知れないわ。」
あんたが聞いたんだろ ww と思いながら心の中で爆笑しましたよ。「まあまあ、そう怒らずに」と言っておだてていたんですが、オバサマの怒りは鎮まらず。そして吐き捨てた言葉は・・・
「あの家庭は旦那の年収が低いから食費3万で生活してるのよ。あそこはあそこ、ウチはウチ。それぞれ違って当然よ。年収低いくせに食費に口出すのがおかしい!」
もう私は(心の中で)爆笑しましたよ。救いようがないわ、と ww
いや~、ゲスい金持ちの思考って本当に怖いです。しかも自分から地雷まくんですよ。エゲつないです。でもあのお兄さんBも、ちょっとワキが甘かったかな、とも思います。
お兄さんBの言ってることは正しかったし、言い方も爽やかで嫌味な口調ではなかった。でも、惜しかったのはオバサマが欲しかったものを理解していなかった。オバサマは正解なんか欲しくなくて共感が欲しかったんです。
親戚同士とはいえしょせんは他人。お兄さんは距離感を間違えたとも言えます。気の毒ですが、まあ (奇跡的に)沈黙を貫いた私にとっては良き学びの場でしたよ。
他人の家計のやりくりに口出していいのは、金貰ったファイナンシャル・プランナーだけなのかもしれませんね ww
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