バンガード社はコラム「市場の下落期に避けるべき3つの過ち」というコラムで、「最高の取引日も最悪の取引日もほぼ同時に起こる」ため、「マーケット・タイミングは不毛な行為」と述べています。以下は引用です。
資産価格の下落時に、リスクのより高い資産を売却し、国債や短期金融商品を購入するという過剰反応を見せる投資家がいます。あるいは、いわゆる「ホームバイアス」によって、これまで保有していた国際的な金融商品から、馴染みのある自国の金融商品に乗り換える投資家もいます。
市場が急変することにより、投資家が自らの資産配分に内在するリスクに目覚めることがあります。例えば、上げ相場の時期には、時と共にリスクを抱え込むようになることを認識しないまま、知らず知らずのうちに株式への配分を高めることがあるかもしれません。
しかし、リスク資産を買い戻す時期は分かるはずだと思い込み、相場が大きく変動している時にそれらのリスク資産を売却するのは誤りです。このような行動はマーケット・タイミングと呼ばれ、下のチャートを見れば、それがなぜ過ちなのかが分かるでしょう。
S&P500は過去40年間でプラスのリターンが大きいベスト20日のうち約半分は年間リターンがマイナスの年に出現。
逆にマイナスのリターンが大きいベスト20日のうち約半分は年間リターンがプラスの年に出現。
これは知りませんでしたね。つまり、一時的にドカンと株価が下がったとしても、その年の年間リターンがプラスかマイナスかは5分5分ということなんですね。
この現象の背後にあるメカニズムはよく分かりませんが、ドカンと下げた後は下がりすぎた株価をグッと引き戻す力、化学で言うルシャトリエの原理のような力が働くのでしょう。株価が一時的にグッと下がっても、狼狽せずにグッとこらえて継続して買い続けるべきということでしょう。まあ、私はコロナウイルスによる暴落下でも、ネバーマインド精神を発揮してひたすらS&P500に積立を継続していたので、今年の年間リターンは楽しみですね。
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