過去記事でサラリーマン所得は無リスク資産的な位置づけだと書きました。
リスク=危険、ではないですよ。リスク=不確実性、です。先が予測できないということ。
サラリーマンなら毎月必ず給料が貰えるので、減給とかいう特殊なケースを除けば、リスクはゼロなんです。つまり、サラリーマン所得は債券のような無リスク資産的な位置づけだと言えます。
一方で株式投資はどうか?株式投資においては株価は日々変動するのでリスクは大きい。ある日100万円投資すると想像してください。1か月後に120万円になりますか?なるか分かりませんよね。
でも、サラリーマンなら1か月後にほぼ確実に20万円を受け取ることができます。だからサラリーマンは仕事がキツかろうが上司がクソだろうが、リスクの低さという観点からは超安牌なんです。
これを読んでいて思い出したのがライフサイクル投資術。私も投資関係の本は色々読みましたが、他とは毛色が違う、目から鱗が落ちるような本です。
何故「ライフサイクル投資術」を思い出したか?ライフサイクル投資術に関しては過去記事で書きました。ライフサイクル投資術の考え方を再掲すると:
(1)「今」の手元の資金の大半を株式に投資しても、生涯の貯金額から見たら株式比率は低い。
(2) 株式比率を高めるにはレバレッジをかければいい。レバレッジは最大2倍とする。
(3) レバレッジとかリスク高すぎんだろ ww という前によく考えてほしい。将来貯金できるんだからその分の現在価値も考慮すれば実質レバレッジかけてない(つまり株式比率が100%未満)ことになる。
「サラリーマン所得は無リスク資産とみなせる」点がライフサイクル投資術のベースにあるんです。つまり、
(1) サラリーマン所得は(ほぼ)ない
(2) だから30年勤めあげれば30年後に(ほぼ)確実に貯金できる。
(3) だから30年後の貯金分を現在価値に変換して「今」手元にあるとみなす。
(4) すると「今」のポートフォリオは無リスク資産でジャブジャブになる。
(5) だからリスク資産を増やすのは合理的。レバレッジを2倍かけても、リスク資産比率は高いとは言えない。
う~ん、なるほど。繋がりましたね ww
ただし私はリスク資産比率を高める点には賛成ですが、レバレッジをかける点には消極的。レバレッジは3倍ETFがたくさん販売されてますね。
2倍なら迷うところですが、3倍は危険なのでやりません。3倍が危険な理由は過去記事参照。結論から言うと投資期間が長いほどリターンの中央値が下がるから。
中央値が下がると高リターンを得る確率は高まるのですが、元本割れする確率も高まります。この辺は定量的な検証記事を挙げる予定。
まあレバレッジをかけるかどうかはリスク許容度によりますね。ライフサイクル投資術的な考え方を採用すれば、年収高い会社に長期間勤めるのであればレバレッジをかけるのは合理的です。
なぜなら将来の貯金分を現在価値に変換してポートフォリオに加えると、無リスク資産でジャブジャブになるから。
参考:ライフサイクル投資術
この本は私にとって驚きの本。本屋に並んだチープな本とはレベルが違うな ww
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