私が子供のころ、周りの大人からは「自立した人間になれ」と口酸っぱく言われてきました。
簡単に言えば、自分で金を稼ぎ、自分の問題は自分で解決し、親の援助を受けずとも独り立ちして生きていけってことです。まあどこの家庭でも言われることです。別に不思議なことではない。
ところが面白いことに「自立した大人になれ」と叫んできた大人たちが年をとると、彼らは明らかに自立していない、という悲しい現実が見えてくるんです。
例をあげましょうか。例えば家電を買っても使いこなせないので、難しい・出来ない・分からない、と騒ぐ。スーパーでほしい商品が見つからないとか数量制限があるとガタガタ騒ぐ。スマホを使いこなせるようになったと思いきやネット記事を鵜呑みにして「コロナがやばい、コロナがやばい」とか騒ぎだす。ああ面倒くさい ww
私の身近にもいるんですが、よーく観察していると、こういう精神が根底にあるような気がしてます。年寄りは尊敬されて当たり前。
私は「年寄りを尊敬するべき」という主張には賛成するものの、「年寄りは尊敬されて当たり前」という主張には賛成できません。自分の親ならともかく見ず知らずの爺さん・婆さんを無条件で尊敬するわけがないじゃないですか ww
「年寄りを尊敬すべき」は賛成と書きましたが条件付きです。それは「自立した年寄り」です。自分のやることには責任をもつ。他人のせいにしない。他人のミスには寛容になる。
高齢者が銀行や証券会社に手数料が高い投資信託を買わされるのは、「年寄りは尊敬されて当たり前」に基づいた銀行側への丸投げ精神が原因だと思います。騙す銀行も悪いが、買う方も「自立」していれば変な投資信託を買わないんですよ。
いやいや、年寄りが投資信託を自力で選ぶのは無理、なんて言うならそもそも買わなければいいだけの話です。
家電の説明書も読まない、レジで袋詰めしてもらえないから店員に喚き散らす、調べもせずホイホイとショボい投資信託を買う。
自立していない年寄りから「若者は自立していない」って言われるなんて、ちゃんちゃらおかしい話ですよ ww