東洋経済の記事でジム先生が大金持ちになる方法を教えてくれています。
「株式であれ債券であれ、あなたがどんな知識を持っているかによって投資すべき商品は変わる。株式が何たるかを知らずに株式を持つべきではないし、債券の仕組みを理解せずに債券に投資をしてはならない。もし不動産が大好きで、いつも見て回っているような人であれば、全資産を不動産に投入しよう。そうした人が『分散投資にするとリスクが低い』という言葉を信じて、詳しくない株式にも投資をするのは間違いだ」
「ちなみに、『投資は分散すべき』という言葉が投資の常識として語られるが、分散したら大金を手にすることはできない。1970年に1次産品に投資し1980年にそれを売って日本株を買う。そして1990年に日本株からテクノロジー関連株に買い替えて2000年に売ったのなら、あなたは今ごろ大富豪だ。これとは逆に、あらゆる株式や商品に分散投資をしていたら、まったく儲からなかっただろう」
投資の大原則といわれる「分散投資」ですが、メリットとデメリットがあります。メリットはリスクを低減できること。「卵は1つのカゴに盛るな」という投資の格言があります。集中投資をすると、そのカゴを落としたときには全部の卵が割れてしまうかもしれない。一方で分散投資をすれば損失の変動が抑えられ、卵が全滅することはないでしょう。その反面、利益の変動も抑えられるので、資産が大きくなるのに時間がかかるというデメリットもあります。
ここに書いていることに対して私は同意です。「大金持ち」になる方法として、自分が詳しい分野に集中投資して大きなリターンを得ることは間違っていません。というか大金持ちになるにはこれしか方法がないでしょう。
気になるのは、何をもって「詳しい」と言うのかという点。不動産の知識があるだけで不動産に集中投資して大きく儲けるなら、みんな不動産を勉強して、投資して、金持ちになっているでしょう。そんなことないですよね ww 「ある分野に詳しい」というのは少々言葉足らずで、「ある分野の将来性に詳しい」というのが正しいでしょう。何故なら、「今」ではなく「将来」需要が伸びるとか、不動産価値が高まるとか、株価が上がるとか、将来どうなっているかを予測することで、投資の決断ができるわけです。揚げ足とっているみたいですが ww
凡人には予測が難しいから、集中投資ではなく分散投資するんです。分散投資のデメリットは資産が大きくなるのに時間がかかることですが、卵が全滅することに比べればはるかにマシなデメリットなんです。滝川クリステルのように資産が3億円あるなら、300万円くらいハイテク株に集中投資してもいいでしょう。仮に価値ゼロになったとしても1/100が消えるだけなので、痛くも痒くもない。もし10倍になって3000万円になったらウェーイです ww
株にしろ不動産にしろ、将来のマーケットを高い精度で予測できるのであれば集中投資した方がいい。リターンが大きいから。卵が全滅して痛くも痒くもないほど資産がすでにあるなら、やはり集中投資がいい。そんな能力もないし資産もないのであれば、やはり分散投資です。
私は未来を正確に予測できる能力がないと自分の能力の限界を知っているし、卵が全滅したら発狂すると分かっています。でも長期的に市場の株価は上がり続けると信じている。だからインデックス投資なのです。
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