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「日本企業は欧米企業に比べて意思決定が遅い」は本当なのか?

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ネットを見ると「日本企業は欧米の企業と比べて意思決定が遅い」と散々な叩かれようです。

私は日系企業で働いていますが、意思決定が早いか遅いかといえば、まあお世辞にも早いとは感じません。何かを決めるときにリスク分析をやったのかとか、費用対効果を考えたのかとか、稟議とか、なかなか決まらずダラダラ時間が過ぎる、なんてことは多々あります。

 

ただし、私が欧米企業と働いて感じることは、彼らも意思決定は早くないし、むしろトロ過ぎてこちらがイライラさせられることが多いということです。

相手に意思決定を頼んだとき、まだ決めてないとか、調整中とか、上位者に挙げて結論待ちだとか、ノロノロとカタツムリみたいなことやってるわけです。

 

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では、何でネットで「日本企業は欧米の企業と比べて意思決定が遅い」とか言う論調が多くて、私の実体験に乖離があるのか考えたんですが、どの業界同士で比較してるのかが明確になってない、というのが原因だと思うんです。

 

実際に「日本企業はトロい」と言ってる人たちは、IT系スタートアップとかGoogleとかテクノロジー系の企業だと思うんです。例えば日本人でGEとかフォードとか働いていて、「日本企業はスピード感がない」って発信してる人を(私が知る限り)みたことがありません。

で、テクノロジー系企業の特徴はとにかく走りながら修正・改善を進めていく企業です。少し専門的な用語を使うとアジャイル型開発と相性が良い業界なんです。そういう会社はとにかくスピード重視なんですね。

 

一方で業界が違えば、意思決定を慎重にしないと会社の経営が傾きかねない企業だってあると思うわけです。例えば重厚長大型の企業の場合、意思決定は慎重になりがちでしょう。そもそも成熟産業ですからね。

 

そう考えると、「日本企業は欧米の企業と比べて意思決定が遅い」と主張するためには業界をあわせるべきで、例えば日本のテクノロジー系企業と欧米のテクノロジー系企業、日本の化学会社と欧米の化学会社、という感じで比べるべきだと思うんです。

 

だから、例えばGoogle出身のオッサンが「私はGoogleで働いてきたけど日本製鉄の意思決定は本当にトロいですよ。日本企業ってダメですね。」なんて言うなら、「じゃあUSスチールやアルセロール・ミタルは早いのか?」と言いたくなるんです。これは極端な例えですが ww

 

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これは屁理屈に近いんですが、それでも私には違和感を感じるわけです。それでも欧米企業に所属してるか欧米企業と働いてきた人が「日本企業はトロい」と主張するのはまだマシです。

一番違和感を感じるのは、欧米企業と働いたことすらないのに、「日本は欧米よりトロい」と主張する人なんです。 リツイートせずに実体験を語ってくださいよと言いたい ww

 

ちなみに、最近読んだ「プロフェッショナルマネージャー」によると、著者 のハロルド・ジェニーン (元ITT社長)が活躍した1960年代の米国企業は意思決定が遅かったということが書いています。ということは、昔ながらの米国企業も意思決定が遅くて、その後勃興してきたテクノロジー系企業の意志決定が早くて、かつ過剰にハイライトされているような気がします。

 

 

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