私が投資を始めたのが約3年前。
投資関係の本は色々読みましたが、結局分かったのは投資の勉強に時間をかけるのは”ほぼ”ムダってこと。
投資を勉強する理由は何かと言えば「どの金融商品に、どれだけの金を、どのタイミングで投資すれば、低いリスクで高いリターンを得ることができるか?」を知るためだと思っています。
たいていの人が行き付く先はおそらく、米国株高配当投資、もしくはS&P500か全世界株式のインデックスでしょう。
高配当投資の短所 (課税、減配リスク、低成長率、選ぶ時間がもったいない)が目についてから、私は高配当に手を出すのはやめました。だからインデックス1本。
インデックス1本で行くと決めたら、それ以降に読む本や得た知識はたんなる理論武装または方針継続のための糧になるだけで、大して新しいものを生み出したりするだけではないので、結局は「勉強」は時間のムダなんですね。
ただ、冒頭で”ほぼ”時間のムダ、と言ったのには理由があります。
それは、投資をやってると「統計学的な考え方」「リスク回避」「最適」という考えかたが身に付くという点。
インデックス投資の背景にある現代ポートフォリオ理論自体にこれらが色濃く出て居ます。ザックリ言えば、
リスク資産の動きをリスク・リターンで表現し(=統計学的な考え方)
合理的な投資家は低いリスクを好み(=リスク回避)
シャープレシオが最大になる金融商品を選ぶ (=最適)
ということ。
詳しくは各リンクをチェック。
統計学的 → リンク
リスク回避 → リンク
最適 → リンク
私は本業では技術職なので、データを統計的に処理したり、リスク抽出・発生率計算・回避策の策定などリスクマネジメント関連もやるので、金融の考え方は参考になります。
むしろ、本業でやってることが「投資のお勉強」を通して、体系的に理解できるようになった、というのが正確かもしれません。
本業の理解を深めるとか、統計的な視点を身に付けて本業に活かせるという意味では、「投資のお勉強」は役に立つとい思います。
でもそれって、本を数冊読んだり暇なときにシミュレーション (ポートフォリオのリスク・リターン計算とかレバレッジ最適比率とか)してちょっと手を動かせば、ある程度身に付くものなんです。200時間や300時間かけるもんじゃない。
じゃあ「投資のお勉強」のために最低限必用な読み物は何か?
私なら「ウォール街のランダムウォーカー」「ファイナンス理論」「リスク」の3冊を読むことを薦めます。
「ランダムウォーカー」は名著ですが、結構クセが強い。「ファイナンス理論」はほんのチョッピリ数学の素養が必要。「リスク」は基礎教養がないと読むのは無理かも。
でもこの3冊で投げ出すようなら、薄っぺらい本に手を出して金と時間をゴミ箱に捨てるようなものだと本気で思います。言い換えればこの3冊は読む価値あり。
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