私はアクティブファンドに投資していませんが、アクティブファンドを運用する投資会社のコラムをたまに読んだりしています。
例えばさわかみファンドのコラムも目を通していますが、インデックス投資に大して批判的な言及を見かけます。
たとえばこの記事。下は引用。読むのが面倒くさければ太字だけ見ればOK。
私個人においてはアクティブ・インデックスの勝敗などどうでもよい話だ。
危機感を覚えるのは、運用そのものに命が宿らなくなる時代の変化に対してである。その中心に運用のパッシブ化があるため、敢えてアクティブの存在意義を示しているにすぎない。
パッシブ、つまりインデックス中心とはすなわち、資産運用が時間に限らず単なる金儲けに終始していることを意味する。
それでも多くの国民の目的である将来不安の解消に役立てられ、また資産形成後のお金の使い方如何で未来を育むこともできよう。
しかしながら本来、事業家がとるリスクを投資家がお金でもって支援することが投資のはずだ。投資家がリスクをとる相手はマーケットではない。将来の可能性なのである。
より良い社会を望む事業家と投資家が手を組むことで、描いた未来が現実へと近づいていく。
然るに投資する企業のことを見ず、さらには企業の先に存在する社会を見ないインデックスという手法は虚業であり、その未来に投資家自らが生活をしていることが忘れ去られているのだ。
・・・
市場動向を見、社会の繋がりを見据え“能動的に”動く本物の投資家は、冷え込んだ社会を前進させる役割を果たす。そしてその後は運用成績のみならず、存在価値においてもアクティブに軍配が上がるはずだ。
しかし世が目を覚ますには、世界的な暴落を待たないといけないのだろう。鶏が先か、卵が先か。我々は来たる日のために、誰が何を言おうとアクティブ運用を極めるべく邁進する。それ以外に道はない。
この引用部分以外にも色々と書いてあるのですが、要点をまとめると、
(1) インデックスには成長率が高い企業も悪い企業も含まれていて玉石混合
(2) インデックス投資は投資対象の企業を「見ない」投資法。投資家が投資した結果、どのような社会になるかというビジョンがない。
(3) だからインデックス投資は単なる金儲けにすぎず、虚業なのだ。
うーん。言いたいことはなんとなく分かるのですが、(1)~(3)の主張を私のような小さな投資家、NISAやiDecoでコツコツ積立しているサラリーマン投資家に言ってもおそらく響かないでしょうね。。。
物事には優先順位があります。投資するうえで何を重視するかというと、「低リスクで高リターンを得る」というのが最優先に来るわけで、特定の企業に投資することでよりよい社会を実現したい、なんていうのは二の次だと思っています。
例えばサラリーマンが環境問題とかを解決したくてSDGsのファンドに投資するか?ということです。しないでしょう ww
確かにインデックス投資は対象の企業を「見ない」投資法ですが、時価総額加重平均が採用されていることは忘れてはいけません。
玉石混合とはいえ、成長が見込めない企業や人権侵害やってる企業は構成比率が低いか構成銘柄から外されます。自動的に石の割合は低くされるわけです。
こう考えると、サラリーマンレベルの投資はインデックスで十分ですね。虚業と言われようが問題ナシです。
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確かに一理有るとは思います。
ただ、インデックス投資家として思うが、
玉石混交って批判は
S&P500等に準拠するETFを言われてると
思います。
同様に、インデックスって辛気臭いし
儲かった時は何歳になってるの?と
言う批判も受けました。
何方もインデックスを知らない人の意見で
セクター別に沢山の種類が有るしレバも有る。
何も知らないんだな?と言いそうになるが
いやぁエヘヘ…と事なかれ主義を選択する
ヘタレ投資家ですw
コメントどうもありがとうございます。
確かに玉石混合という批判はS&P500を意識したものでしょうね。
さわかみの社長としては、日経平均だろうがセクター別だろうが、自分が「この会社の株価は伸びる!」と納得していない会社が自分の売り出すファンドのポートフォリオに入っているのが許せないんでしょうね。プロ意識と言うか。
入社時に期待してなかった新社会人が数年後に大活躍してる、みたいに、
玉石混合でも後から意外に高パフォーマンスを出すやつも入っていると考えれば、玉石混合のメリットもなきしにもあらずと思いますけどね。