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インデックス投資で損するなんて当たり前な理由を定量的に説明する。

投稿日:2022年5月17日 更新日:




 

「投資にはリスクがある」という点を見逃しがちです。

「何に投資すればいいか分からないなら、とりあえずインデックスファンド」という考えは (結果的には) OKだと思います。ですが、リスクの存在を理解していなければ、元本割れしたときに「ふざけんな!」となる。

何も分かったない人ほど、人のせいにしがちです。オマエが薦めたんだろう、と。

ところで、なんでリスクの存在を忘れがちになるのかといえば、原因は2つあると思うんです。

1点目。「株価指数は長期的には右肩上がり」というのがインデックス支持者の主張ですが、それを聞いた人は「右肩上がり」というワードにだけ注目していて「長期的に」という条件にそれほど注意を払っていない。

2点目。「30年投資すればこんなに資産が増えます」というグラフの存在。例えば、下のようなグラフはネットで検索すれば大量に出てきます。これはあくまで、年平均成長率10%、価格変動なしで計算した場合であって、リスクを完全に無視した図です。複利効果の分かりやすさを強調する目的ならよいグラフですが、これだけ見ればメッチャ儲かると、ミスリードする可能性は否めません。

引用:ゼロから始める投資アカデミー

 

投資のリターン予測は確率分布をもとに行うべし、というのが私の一貫した考えです。これにもいくつかの前提条件がありますが、少なくとも「価格変動リスクを考慮しない」という致命的な落ちは防げます。S&P500のリターン確率分布は、ここでは割愛。過去記事参照。

確率分布で議論すれば、元本割れ確率を計算することができます。S&P500一括投資の元本割れ確率を計算したのが下のグラフ。

すると、

(1) 投資開始初期の元本割れ確率は高い (= 損する可能性が高い)

(2) 長期間投資すれば元本割れ確率は低い (=得する可能性が高い)

要は、投資開始初期の赤字は”高い確率で”起きうるということ。

いわば当たり前のことですが、価格変動を無視した複利効果グラフに比べれば、かなり現実に即した、良心的なグラフだと思います。

これが受け入れられないなら銀行預金でいいや、という意思決定に使えますしね。

 

巷にはトラップ系の記事が多いのでご注意を。というかリスクを理解せずに投資はダメだっちゃ。

投資やるなら確率・統計を理解していないと騙されると思う。「72の法則」とかレバレッジ3倍ETFとか。

 

関連記事:

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【意外】S&P500つみたて投資は一括投資より元本割れしやすい理由を数字で説明する。

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都内在住の30代サラリーマンです。このブログではインデックス投資の利点、運用成績、運用シミュレーションや金融工学の記事を公開していきます。

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