インデックス投資といえば銘柄選びが不要なので投資において特に考えることがないとも言えます。極端に言えば思考停止の投資法です。
良くいえば時間を節約できて銘柄分析に割く時間を他の時間に費やせる。悪く言えば退屈で草食系、探究心がなく、無難。
とはいえインデックス投資でも考えることが全くないかといえばそうでもない。何かを「選択して決める」ことがあるか整理してみると、
(1) 何に投資するか?
個別株ほどのバラエティはないものの選択の余地はあります。リターンとシャープレシオが高いものに限れば米国S&P500か新興国株式。または両方を含んだ全世界株式の3通りでしょうか。その根拠は過去記事を参照:
過去35年のアセットクラスでは新興国株と米国株が優秀
(2) どのタイミングで投資するか?
毎月の給料を投資にまわすサラリーマンを前提に考えると、
(a) 毎月一定金額を積み立てる。
(b) ある程度株価が下がった時点で一括投資。
タイミングをしっかり捉えることができるなら(a)より(b)の方が高いリターンを得ることができます。ですが、そもそもの投資金額が大きくないのであればその差はゴミかもしれません。
(3) どのようにして売却するか?
リタイア後に毎年総資産の4%を取り崩していく4%ルールが有名ですが、もう少し工夫の余地があるかもしれません。タイミング投資ではある程度株価が下がった時点で株を買いますが、タイミング売却では株価がある程度上がった時点で売る。
(4) 買うファンドを毎年買えるか?
この問題提起をしてる人は結構少ないのではないか?と思ってるのですが、ファンド(または証券会社)を変えるか否か?という選択肢もあります。
過去記事で解説しましたが、同じファンドを積み立て続けるとリタイア後に売却する分には直近で購入した分が混じってしまっているので部分的に短期投資になってしまうからです。(まあ、ここまで細かいことを考える人はいないかもしれませんが。)
詳細は過去記事参照:
積立投資の新たな解釈。積立投資を「投資金額の時間発展の総和」と捉える。
投資期間後半で投資した分は元本割れ確率が高い。
整理してみましたが、(1)~(4)くらいしか工夫の余地がありません。そして私が思うに (1)~(4)各々で考えられるあらゆる選択肢をとったとしても、普通のサラリーマンの入金力ではトータルリターンに数%くらいの差しかでないのではないかと思うのです。あくまで感覚ですが。
そうすると、結局は王道に行きつくわけで、「S&P500に毎月一定金額を積立投資して4%ルールで売却する」が正解なのかもしれません。
うーん、やはりインデックス投資はつまらないな ww
でも「つまらない」ということは「それにかける労力は少ない」ということです。
じゃあ、浮いた時間に本業に専念するか趣味に没頭すればよい、ということになりますね。至極当たり前の結論になったな ww
関連記事:
記事が役に立ったらクリックお願いします↓