株価は上がる日もあれば下がる日もあります。これは自明でしょう。株価が30年間ずーっと上がり続けることないし、ずーっと下がり続けることもない。そしてずーっと一定であり続けることはありません。
投資家が株価(株式指数)をコントロールすることなぞ、できません。もちろん莫大な資金をもった投資ファンドなどが大量の資金を注入して、株価に影響を与えることはあるかもしれませんが、数百万円、数千万円の資金しかない個人投資家の売買なんて指数に0.0000000001%しか影響を与えないでしょう。
そんなコントロール不能な白鯨である株式市場ですが、いったいどんな動きをしてほしいか、想像することはできます。つまり、30年間投資を続けるとして、どんなふうに指数が動いてくれれば、資産を増やすことができるか?ということです。
株価が毎年10%のリターンで上昇し続けるとします。これはあり得ないでしょう。何故なら毎年リターンが一定と言うことはリスクがゼロということです。株式指数がこんな動きをしたら、インデックスファンドはもはや無リスク資産になってしまいます。
毎年10%とはいわずとも、ほぼ「単調増加」で上昇し続ける場合。S&P500だと2009年~2018年の動き。これだと2009年に一括で投資しておけば、2018年に資産は3~4倍になっていました。ただしこの単調増加的な上昇は、サラリーマンにとっては美味しくない増加の仕方なんです。
私のような社畜サラリーマンにとって理想的な指数の動きは、後半でグッと上昇するような動きなんです。S&P500でいうと、1990年以前から2000年までのような動き。私はこのカーブが大好きなんです ww
何故かと言うと、サラリーマンは給与の一部を投資にまわす積立投資スタイルの人が多いからです。投資1年目にボンっと1千万投資できる人はそうそういないでしょう。ではどうするかというと、生活費を切り詰めたりボーナスの一部をとり崩したりして、毎年100~300万円程度の金を投資する。
株式指数が単調増加するということは、増加のスピードが速いために毎年高値掴みしてしまうのです。一方で後半にグッと指数が上がる場合は、増加のスピードが遅いために、「安値で株を買い続けることができて、最後の投資終了時点で高値で売ることができる」というわけです。いわずもがな、一番の理想は「29年間株価は一定、30年目に10倍に暴騰」です。
実はもっと理想的な動きもあります。それは積立投資開始したころに暴落し、株価低迷期間を続いたのち、その後上昇を続ける。これだと暴落期間中に株を買い続けることができるので、その後の株価上昇で資産を一気に増やすことができます。
株価の動きに一喜一憂してしまうのは人間の性ですが、資産を大きく築けるかどうかは、その入金方法(一括か積立か)によることは留意すべきです。
積立投資スタイルであれば、投資開始時期に株価が低くて安値で買える期間が長い方が有利なんです。これをおぼえておけば、多少株価が下がれば悲しむどころか喜んで入金し続けることができると思います。
つまりポジティブ・マインドです ww
関連記事: