未分類 資産運用

若けりゃ株100%・債券ゼロで大丈夫だろう。人的資本を考慮すれば。

投稿日:2022年10月15日 更新日:




 

年齢が若いほどポートフォリオにリスクが高い資産、つまり株の比率を高めた方がよいと言われています。

この根拠が人的資本です。自分の資産を計算するときに、現金や株式の評価額だけを見るのではなく、将来の収入を現在価値に割り引いた額も資産として計上します。すると、この人的資本の割合が大きく株の割合が小さくなります。

こんなケースを考えます。

(1) 毎月4万円を株式に投資して年利4%で運用する。(リスクは未考慮)

(2) 25歳~65歳まで40年間投資を継続。仕事もやめない。

金融資産は時間がたつにつれて増えていきます。

問題は人的資本です。ここで人的資本は、「サラリーマンが月の手取りから生活費を引いて残った4万円を年利4%で運用して、65歳時点の資産を現在価値で割り引いた額」です。割引額は4%なので、25歳時点では約1000万円。時間とともに減少し、65歳でゼロになります。

これを見てわかる通り、若い時は人的資本の割合が大きい点。35歳時点での人的資本の割合は60%近くあります。

35歳時点で株式で600万円運用していることになりますが、この人のポートフォリオは株式100%にみえて実はそうではない。人的資本を考慮すればポートフォリオにおける株式の割合は40%程度しかない。

日本の会社は賃金が大きく変動する可能性は小さいです。すると人的資本は安定するので、債券とみなすことも可能。これが若けりゃ株100%まで攻めてもよいと考える理由です。

人的資本が債券の役割を果たしているから、わざわざポートフォリオに債券を加える必要性は乏しいともいえます。

ちなみに私のポートフォリオは債券ゼロです。

関連記事:

サラリーマンなんて株式投資に比べれば全然リスクとってないな

ふざけたサラリーマン・ディスりはもうやめてくれ。腹が痛くなるわ。

はい?減るってレベルじゃねーぞ | 2022年9月末の資産

記事が役に立ったらクリックお願いします↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-未分類, 資産運用

執筆者:

関連記事

【重要】積立投資の新たな解釈。積立投資を「投資金額の時間発展の総和」と捉える。

  一括投資と積立投資の違いは何か? 前者は手持ちの資金を初年度に一括で投資すること。後者は手持ちの資金を数回に分けて投資することです。これだけ読んでもふ~んとしか思いません。では図示してみ …

レバレッジ3倍SPXLに投資するなら最大5年にするべきだと考える理由。ただし元本割れリスクは高い。

  米国S&P500の最適なレバレッジは1.75倍であることは前回の記事ですでに紹介しました。1.75倍以上のレバレッジをかけると時間とともにリターンの中央値が小さくなるためです。 …

大金を株式投資にぶち込めるのは独身だからよ。

  「資産の90%をリスク資産に投資している」と書くと何だかリスク取っている感が出ますが、それができるのも独身だから。 私も資産の95%は株式インデックスにぶち込んでいますが、それが出来るの …

役に立たない流行の投資本買うより「ファイナンス理論入門」読んだ方がいい。この本は強く推す。

  本屋で投資関係の本をさーっと立ち読みした中でも、冨島佑允氏のファイナンス理論入門はとびぬけた良書だと思ってます。ちなみに本書は購入済み。 とにかく知性が滲み出ています。数字の裏付けがない …

資産運用に有害な「後知恵バイアス」

  私はよくバンガード社のレポートに目を通します。理由は単純で、良い事を書いているからです。 同社は投資家の行動に関する行動ファイナンスに関するレポートを定期的に出しているのですが、その中で …

チャンドラです。

都内在住の30代サラリーマンです。このブログではインデックス投資の利点、運用成績、運用シミュレーションや金融工学の記事を公開していきます。

自己紹介は:こちら

お問い合わせは:こちら


にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ