資産運用

ハイテク株への投資集中と胸騒ぎ

投稿日:2020年8月20日 更新日:




 

GAFAを中心とするハイテク銘柄への投資が集中していますが、この状況は長くは続かないと思っています。

ただの私の胸騒ぎです。ロジカルな説明はできません。でも、確かに胸騒ぎがするのです ww

 

現象をシステムとして捉えたときの話をします。ある大きなシステムの中で、システムを構成する要素のうち、特定の要素に資金とか人材とかが集中しているとします。資金や人材は各要素にまんべんなく分散されてこそ、各々の要素が活性化されて機能し、要素同士が相互作用しながら、システム全体が機能する。

それなのに、ある特定の要素に過剰に資金や人材が、一時的にではなく長期的にわたって集中し続けるというのは、システム全体としての機能に支障をきたすというわけです。

例えば人間が飯を食ったとして、エネルギー源となるブドウ糖が全身にまんべんなくいきわたるからこそ、人間は健康に生活できる。例えばブドウ糖が脳みそだけとか足だけに集中して供給され続けたら、他の部分の疲労回復が遅れて、人体はうまく活動できなくなる。

組織も同様で、いろんな部署や事業所が相互作用しながら経済活動しているわけで、ある特定の事業所だけに過剰な予算が組まれ続けると、事業ポートフォリオが偏りすぎたり、予算が少ない事業の社員の不満が溜まって退職が続いたりと、組織としてうまく機能しなくなる。

このシステム的な考え方のアナロジーを考えると、ある特定のセクターやある特定の企業に市場の金が集中するというのは、やはり健全な状態ではないと思うわけです。

 

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ロイターの記事によると米国1000社の合計時価総額は33兆ドルで、そのうち31%がハイテク株に集中し、ハイテク株の中でもGAFAへの集中が突出しています。

S&P500構成銘柄のセクター別時価総額の割合の推移はBespokeで見れます。過去の推移をみると、ある特定のセクターへの集中が永劫続くわけはなく、いつかはストップすることが分かります。

例えばハイテク株への集中は1999年の29%でいったんストップしているし、金融株は2006年の22%でストップしています。

引用:Bespoke

 

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とはいえ、新型コロナウイルス感染拡大による人々の生活様式の変化といった、市場の構造を外部から揺さぶる要因が存在があります。

つまり従来のシステムを外部から揺さぶる力が加わっている状態なわけです。だから、従来の時価総額の分布が崩れてハイテク株に集中する。

組織に例えてみると、コロナ禍でマスクがバカ売れするからマスク生産事業部の予算が前年より倍増される、といったところでしょうか。でもいつかはワクチンが開発されて、いつかはマスクをせずに外を歩けるような日が来るわけで、つまりマスク生産事業部にずーっと大きな予算がくまれ続けるということは、考えにくいわけです。

やはり、ある特定のセクターや企業への投資が集中するのは長続きしないと思っています。ではいつまで続くかが私には読めないので冒頭で「胸騒ぎ」と形容しているわけです。

この先20年、30年続くならGAFAなりハイテク株インデックスに集中投資すればいいでしょう。ただしそれには首をかしげざるを得ない。10年でも怪しいと思う。これも所詮はフィーリングです。

となると、やはり市場インデックスへの投資が無難だという結論に至るのです。

 

システム思考的考え方:部分ではなく全体を見る

 

S&P500 各セクター比率の推移をグラフで見る

 

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