資産運用

米国高配当・配当再投資戦略とインデックス投資を比較した

投稿日:2020年6月21日 更新日:




 

 

株式投資の選択肢として高配当株式に投資し、配当を再投資するという戦略があります。

例えばエクソン・モービルやAT&T、コカ・コーラなどの米国高配当銘柄は長期間にわたって配当利回り3~7%を維持し続けている銘柄として有名です。

 

私が気になるのは高配当銘柄に再投資を続ける戦略と、インデックスファンドを保有し続ける戦略では、どちらの方が資産を大きく築くことが出来るかという点です。

極端な例を考えます。例えば株価が年率10%で成長し、配当利回りも10%が維持される化け物のようなポートフォリオがあるとします。このような銘柄に配当を再投資し続ければ、30年後の評価益が驚くほど大きくなっていることは間違いないです。

 

ただし一般的に高配当銘柄は他の銘柄に比べて成長性は小さいのが特徴です。すると知りたいのは、「成長率と配当利回りが30年後の評価額にどういう影響を与えるのか?」です。

少し具体的な数字で書くと、成長率5%・配当利回り0%のポートフォリオと、成長率2%・配当利回り5%のポートフォリオでは、どちらの方が30年後の評価額を大きくできるのか?こういうことです。前者はS&P500を想定し、後者は高配当銘柄を想定しています。

というわけで検証してみました。

 

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<前提>

インデックス:成長率5%・配当利回り0%

高配当株:成長率x%・配当利回りy% (x,yは色々変える)

初年度に1000万円投資して30年間保有

配当は全て再投資

配当には30%課税

売買手数料は無視

配当利回りは一定(増配は考えない)

インデックスは無配と仮定

 

<結果>

インデックスの30年後の資産:4,100万

高配当株の30年後の資産:下の図

インデックスと高配当株の比較

黄色で塗った部分は、インデックスよりも高配当株の方が良い結果。

例えば高配当株が年成長率4%・配当利回り5%の場合、インデックスよりも資産は1.96倍大きいということになります。

結果を書き出すと次の通り。

高配当銘柄は:

年成長率1%:インデックスに負ける

年成長率2%:配当利回りが5%あれば、インデックスに勝つ

年成長率3%:配当利回りが3%あれば、インデックスに勝つ

年成長率4%:配当利回りが2%あれば、インデックスに勝つ

 

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言いたいことは単純で、配当利回りだけに目を向けるのではなく、成長率にも目を向けないとインデックスを超える成績は残せないということです。たとえ配当利回りが5%あってもずーっと横ばいの株価であればインデックスに劣ります。配当金が支払われる際に税金でガッツリもっていかれるからです。

年成長率2%の個別株は、配当利回り5%を維持しなければ、年成長率5%のインデックスに勝てません。

 

前提を極端に単純化した検証ですが、インデックスに投資するか高配当に投資するか、ある程度の目安にできると思います。ただし、途中で銘柄を売って利確したり、銘柄を変えたりすれば、売買益に課税されるので、評価額は減ることに注意すべきです。

 

ここでは検討していませんが、配当を再投資しないのは問題外でしょう。リタイア済みで生活するために現金が必要なのであれば話は別です。ですが安定した収入源があって生活費をカバーでき、すでに生活防衛費を確保済みであれば、配当を再投資にまわさずに現金でもっておく、つまり預金の金利 (約0.1%)で運用するメリットはないと思います。

 

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