チャンドラです。
成長する企業とはどのような企業でしょうか?
市場で勝ち残り成長を続ける企業と、市場で勝ち残れない企業の違いは、外見からみて分かるのでしょうか?
面白いことに、企業の中を観察するとこれらの違いはハッキリ分かるそうです。
三枝匡氏の「戦略プロフェッショナル シェア逆転の企業変革ドラマ」の中でその違いが言及されています。
外から見た成長企業の特徴
三枝氏はボストン・コンサルティング・グループなどで勤務された著名な経営コンサルタントです。経営不振に陥った企業の再生に数多く取り組まれてきた企業再生のプロです。
三枝氏の実体験によると、成長する企業(A)と成長しない企業(B)の違いは次の通りです。
A:社員は活発で声が大きい。職場もざわざわしている。
B:社員は大人しい。職場は静か。
A:競争相手の動向が頻繁に話題になる。競合企業に負けないために必死。
B:競争相手を意識していないので話題にならない。むしろ社内の人間への不平不満の話題が多い。
A:会議がケンケンガクガク。議論が盛り上がる。
B:参加者がすくんでダラダラと何も決まらないか、トップの一方的演説のどちらか。
A:何かを決定する際に関与する人間の数が少ない。
B:関与する人が多い。なんでこんな人が?という人の承認まで必要。
A:走りながら考える感じだから、決断も早いが朝令暮改も多い。社員は変更に文句を言うがアクションは早い。
B:トップが朝令暮改すると社員は黙って従う。アクションは遅い。
A:「何をいつまでにするか」の期限の設定が明確。
B:期限が曖昧。
A:プランニングがアクション志向で、動きながらプランを固めていく
B:プランをじっと考えて作るが、何をするべきなのかがはっきりしない
A:外部から入ってくる情報を、誰かが自発的に加工、意味を加えて社内に発信。
B:情報を集める人間はいるが、発信せず、個人でためている。
成長企業の特徴をまとめると
成長する企業の特徴をざっくりまとめると、
- コミュニケーションが活発で社員が活き活きしている
- 会議でしっかり議論が行われていて盛り上がる
- 競合企業の動向や顧客に意識が向いている
- 情報共有の意識が高い
- 計画に時間をかけすぎず、アクションの速さを重視
「言われてみればそうだよね」とも思いますが、では自分の職場の特徴と照らし合わせると・・・ドキッとしてしまいます。
企業が大きくなればなるほど、社員の数も増えていくので、上のような雰囲気を全社的に醸成していくのは難しいかもしれません。
ただ少なくとも自分が率いるチーム内ならば、議論を活発にやるとか、情報共有の意識を高めるとか、外部に意識を向ける意識を醸成できそうです。
私もチームの特徴を見直して改善していきたいです。
戦略プロフェッショナル
今回引用させて頂いた本は「戦略プロフェショナル シェア逆転の企業変革ドラマ」です。
主人公が出向する医療機器メーカーが、競合企業から市場シェア逆転に成功するストーリーを描きます。医療機器メーカーの乗り込んだ筆者が売上低迷の問題点を突き止め、戦略を立案、営業部隊の意識も改革していきます。筆者自身の実話をもとにした生々しいストーリーです。
筆者は「いま日本のビジネスマンに求められているのは論理性と熱き心の結合」強く主張します。筆者の企業変革に対する熱い思いがビンビン伝わる本です。
久しぶりに読んでいてやる気が出るビジネス書に出会えました。おススメです。
それでは。
それでは。
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