プレジデントでこんな記事が出ていたんですよ。タイトルは、
会議で重箱の隅をつつく「めんどくさい人」を一発で黙らせる天才的な質問
これを見たとき「おおっ!」と思ったんです。確かに会社で会議に出ると重箱の隅をつつくような質問する人って多いんですよ。そんな状況なので、この記事は役に立つんじゃないか?と思ったんです。
私は、あまりテレビの国会中継を見るのが好きではない。
とくに、野党の政治家が、重箱のすみをつつくように質問攻めにしている様子は、お世辞にも上品とはいえない。・・・
「『検討する必要がある』って、具体的にどう検討するんですか!」
「『全員参加の体制をつくる』って、全員とはどこまでをいうんですか!」
いるいる!こういう細かい事ばっかりネチネチ追求してくるせいで話を前に進めようとしないやつ。
私もこんなネチネチマンを何回も黙らせたいと思ったことがあります。
で、どんなふうに彼らを黙らせるのか?と期待して記事を読み進めたんですよ。
そしたら失望しました。 全然使えん。
ひとつめの方法は、相手の質問に攻撃をする方法だ。
「それは仮定の話にすぎませんよね。仮定の話にはお答えできません」
「その質問は、まちがった前提に立っていますね」
「その質問は、不正確ですね」
「その質問は、いまの状況とは、ぜんぜん関係がないですよね」
などと攻撃すれば、相手の質問はやむ。
つぎの方法は、質問に質問をかぶせる方法だ。
「もっと明確に質問してくれませんか」
「抽象的すぎてわかりません。なにか具体例をあげてくれませんか」
などと切り返せば、相手をしどろもどろにさせることもできる。
さらに、相手に質問をさせないという方法もある。
「なるほど、ですが、私の話はまだ途中ですから」
といって、相手に連続で質問をさせずに、ひとつめの質問について、自分で好き勝手なことをしゃべってしまうのである。
???
・・・待て待てと。これ、黙らせる以前に会話が成り立ってなくないか???
筆者が例を挙げた野党の面倒くさい人に対する返しとして、どれも全然回答になってないと思うんですよ。それは、発言を組みあわせてみればわかる。
野党「「検討する必要がある」って、具体的にどう検討するんですか!」
私「その質問は、いまの状況とは、ぜんぜん関係がないですよね。」
・・・しっくりこない。
野党「「検討する必要がある」って、具体的にどう検討するんですか!」
私「もっと明確に質問してくれませんか?」
・・・これも違うな。質問は面倒くさいとはいえ、明確ですしね。
野党「「検討する必要がある」って、具体的にどう検討するんですか!」
私「なるほど、ですが、私はまだ話の途中ですから。」
・・・これはまだ分かる。でも、けっきょく話を終えたところで同じ突っ込みを受けるだけではないのか。。。
どれも使えないので、私がもっと効果的な方法を教えますよ。
私の昔の鬼上司は部下を追い詰めるのが得意でしたが、面倒くさいやつを黙らせるのも得意でした。彼はどんな手をつかったのか?こんな感じです。
野党「「検討する必要がある」って、具体的にどう検討するんですか!」
鬼上司「そういう重箱の隅をつつくような質問はやめてもらえませんか?この会議はそんな細かい事を決めるための場ではないのでは?あなたのせいでここにいる全員が無駄な時間を過ごすことになるとは思いませんか?そういうことも考えて質問しろよ?何年仕事やってんだおまえ?恥ずかしくないの?」
いやー上手いんですよ。相手を悪者にするのが。鬼上司の攻撃はここでは終わりません。会議が終わった後も、「あの人がいると話が進まなくなって皆が迷惑している」と上位者に陰で働きかけるんです。自分を邪魔する存在を追及する手を緩めないんですね。
相手の質問に攻撃するとか質問でかぶせる、なんて当たり前すぎてヌルイ。相手に嫌われるのを覚悟で叩き潰すのであれば、皆の前で恥をかかせるとか裏工作で引きずり下ろす方がよっぽど効果的なんです。
かなりダークなやり方なので、相手がウザすぎて夜も眠れないような、そんな相手にしか使っちゃだめですね。
ちなみに私の知り合い数人は、(面倒くさくなかったにも関わらず)その人に潰されました。。。
先日の詰めるのがうまい上司の記事といい、この記事といい、共感度が半端ないです。
投資とはまた別の意味で、この手の投稿楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
そう言ってもらえるとありがたいです。頑張って記事書きます。