私も社会人になってある程度の金融リテラシーが身についてきて、世の中にはどんな金融商品があるのか?その商品はどのような仕組みで運用されているのか?リスクやリターンはどの程度か?ということが分かってきました。
そんな私も大学生のころは、金融リテラシーゼロで、「仕組みなんてどうでもいいから年利10%以上の商品に投資してみたい。もちろん元本保証でヨロシコ。」なんてことをマジで考えていました。
そのころ同年代で投資してる人なんて稀で、10人に1人くらいでした。その稀な人達が何をやっていたかというとFX。だいたいFXをやってる人に話を聞くと「結構儲かってるよ」と言うんですよ。
ちなみにFXに関して山崎元氏の書籍から引用すると:
FXの参加者は、七、八割がトータルで損をしているのが普通だ。・・・たとえば、一年以上FXを続けている人を集めて、通算の損益を申告してもらったとすると、全員が正直かつ正確に成績を教えてくれたとしても、「FXは儲かるものなのか?」という判断を下すためのデータとしては偏りがある。この集団の損益には、FXを始めて1年以内に大損してやめてしまった人の損益実績が抜け落ちている。調査方法に、統計の世界で言う「生き残りバイアス」があるのだ。
ここで「FXやってみれば?」とか言われて数十万ほど手持ちがあれば、金融リテラシーゼロなら「やってみようかな」という気持ちになりそうです。私の場合、同じシチュエーションが何回かありましたが、手持ちの金がなさ過ぎたのと、リスク回避度がチョモランマレベルに高かったので、やりませんでしたが。幸運だったともいえます。
「FXやってみれば?」とか「外貨建て生命保険いいよ!」とか言われたら、そこに食いつくのではなくまずは「調べる」というのが大切です。具体的には、怪しい奴が書いた本ではなく、まともな本を読む、でしょうね。
今は「なんでも早く行動するのがエライ」的な風潮がありますが、ビジネスならともかく個人の資産運用なんて、急いで決めることじゃないと思うんです。良書を読んで、仕組みとかリスクをしっかり理解してから、何に投資するか決めるのが正しいプロセスだと思います。
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